短編2
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それほど恐くは無いですが……。

私の母が言っていた話です。

母は、自分の寝ている寝台が揺れている事に気付きました。

「地震ではないか……」そう思って飛び起きたらしいです。

隣を見てみると、私の弟が片手をあげてブルブルと震えていたそうです。

彼はけいれんを持っており、まさか発作かと思ったらしいです。

弟を起こそうとしてみましたが、身体に触れるとくにゃくにゃと丸まって、何事もなかったかのように寝てしまったらしいです。

すると、次は反対側に寝ていた私が、急に笑い出したそうです。しかも眠ったまま。

あまりにも不気味で、寒気の走った母は、恐怖に起こされ、一人ではいられなくなったそうで私を起こそうとしました。

でもやっぱり気持ちよさそうに眠ってしまいます。

きっと気のせいだと思ったその時、扉が開いて閉まる音がしました。

きっと廊下へとつながる扉です。

明かりのついていない部屋の扉でしたから、誰がいたかも見えません。

父が用でもあったのかもしれないと、起こしてみましたが「この通り起こされるまで寝ていた」と言うのです。

たしかに父はいるも寝ている布団の上。

この日、父の弟(私の叔父にあたる方です)が他界してまだ50日も経たない日でした。

子供が好きで、よく弟の腕をにぎってはゆらしていましたし、私をくすぐったりしていました。

母は、きっと最期のお別れを告げに来たのではないかと言います。

結局退散していきましたが、彼はその後、親戚の夢の中に何度も出現したり、お寺でお坊さんの隣に立っていたりと、若くして逝ったのでまだ伝え足りない事があったのではないか。私はそう思います。

長文失礼いたしました

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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