短編2
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気配

台所で洗い物をしていた時のことだった

なんだろう?気配を感じる……

俺は洗い物を中断して振り返る

……なにもいない

洗い物を再開。やはり感じる

洗い物を終えて風呂に入った。以前気配は消えない

風呂に浸かりながら、何気無く天井を見上げた

……なにもいない

風呂からあがり、俺は部屋中を隅々まで探索するがなにも見つけられない

俺は布団に潜り込むと、目を閉じ寝ようと努めた

目を閉じたままで一時間ほど過ぎただろうか

気配は視線に変わっていた

俺はゆっくりと目を開く

女が天井に張り付いていた。全くの無表情で俺を見ている

どうするべきか……

視えているということは多少なりとも危険なのだろう

俺は指を微かに動かしてみた

動く。どうやら金縛りにはなっていないようだ

だが、迂闊には動けない

女と見つめ合ったまま時間が過ぎる

ふいに携帯が鳴り出した

俺は一瞬、携帯の方を見たが、すぐに視線を天井に戻した

女は消えていた

俺は天井を見つめたまま携帯をとる

『もしもし?大丈夫か?』

Aだった

「あぁ大丈夫。今消えた」

『そっか。良かったわ』

「なぁあの女なに?」

『知らんよ。俺はなんてゆうか、虫の知らせみたいなのでお前に電話しただけ。どっかで拾ってきたんじゃろ』

「……職場と家の往復しかしてないで」

『まぁお前の体質もいけんのんじゃけど、そのアパートにも問題あるけぇさ』

わかってはいるのだが……

『早く引っ越せよ』

最後にそう言ってAは電話をきった

眠れるはずもないが、俺は目を閉じた

今日、仕事を休んで大○建託に行ってきました

敷金礼金無しで住み替え出来る所があったので、早ければ来月中には引っ越せると思います

日曜日にAと部屋を見に行って問題なければですが……

怖い話投稿:ホラーテラー Mさん  

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