短編2
  • 表示切替
  • 使い方

午前二時の訪問者

これは僕が最近体験した恐怖です。

その日は会社の盆休みの初日、僕はいつものように自室の布団で寝ていました。

その日はこれと言って寝苦しい夜ではありませんでしたが、夜中フッと目が覚めました。

僕は何気なく壁に掛ってある時計を見やると午前の二時くらい…。時間的に丑三つ刻なので早く寝てしまおうと布団を頭まで被り眠りにつきました。

しかし、一度起きるとなかなか寝付けず目を瞑ってもすぐに目が覚めてしまい目を瞑ったままじっとしていました。

それから数分くらいだろうか、僕の寝ている右隣りに何者かの気配を感じました。

この時、僕の左隣に人が眠っていましたが、右側には誰もいません。僕は左の彼が右に移動しているのかと思いそっと布団をずらし確認ししてみる事にしました。

しかし、彼は僕の左側にいて右側にはいませんでした。

僕は怖くなって布団をかぶってもう一度眼を瞑りました。

すると、暫くしてまた先程の気配がしたのです。

今度ははっきり分かりました。その気配はどんどん僕の方に近づいて来てついに僕の顔の前にまでやってきました。

僕は霊感が強い方なのですぐにその気配が女性のものだと分かりました。

女性の霊は僕の顔に額(か鼻)を擦りつけてきました。僕はただジッと微動だにせずにヤツが去るのを待っていました。

すると暫くすると、女性の霊はいなくなりました。

僕はホッと安心しました。が、それもつかぬ間、ヤツは僕の左隣に移動していたのです。僕はハッとして鳥肌が立ちました。

そしてヤツは僕の頭にかをを擦りつけて頭の中に侵入してきたのです。(憑付いた様な状態)

ヤツは僕の頭の中に侵入して今まで見た事も無い様な映像を見せてきました。

それは、まるで戦争映画のワンシーンの様な映像でした。沢山の人が大火傷覆っていたり、沢山の死体が山積みになっていたりと…。

そして、最後に大きな女性の顔が見えました。

その顔は

恐らく先程の女性の霊でしょうか。

大火傷のケロイド状の見るに堪えない酷い有様。

そして最後にその顔が

グワァと大きく口を開けて一瞬で消えていったのです。

あれは本当に怖かった…。

これを見ている方の多くはこの話を作り話だと思うでしょうが、この話は本当に僕、閃が体験したお話なのです。

怖い話投稿:ホラーテラー 閃さん  

Concrete
コメント怖い
00
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ