短編2
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異様な組織

学校が終わりやっと家の最寄駅に着いた。

おれは、パチンコ屋に止めていた原付きへと歩み寄りキックでエンジンをかけようとした

エンジンがつかない…

原付きを押して帰るには厳しすぎる

バイク屋を呼ぼうにも時刻は22時を過ぎていた

仕方なく近くのスーパーの駐輪場に放置して帰ることにした。

たまには駅から歩いて帰るのもいいか

そう思って、家まではだいたい40分の道のりをとぼとぼ歩きだした

(明日は土曜か…何時からバイク屋やってるのか見に行ってみるか)

帰宅している道をそれてバイク屋へ向かった

どうやら朝の10時から開いてるらしい

(よし、明日10時にバイク屋に連絡しよう)

そして、バイク屋から家までの近道で人通りの少ない道から帰ることにした

普段はバイクに乗りながら何度も見たことのある景色だが、歩きだと景色が全く違く見える

それに、めちゃくちゃ暗い

都会とは言ってもこんな山道があるのかと思うくらい、空気は冷たくて暗い

すると、左側にでかい建物が見えてきた

(あれ?こんな所あったか?)

疑問を抱きつつ

入口の門に書かれている表札のようなものをみてみた

『車輌保管区域』

(…車輌保管区域?なぜこんな場所で?)

更なる疑問がおれの頭の中で動き回る

広大な敷地と1棟の建物

敷地には、確かに車のようなものがたくさん置いてある

だけど、何か異様な空気が漂っていた

保管区域って書いてあるわりには照明もないし監視カメラもない、ただ車輌を置いてあるだけの場所って感じだった

それに、全部の車にカバーがつけられていて

どれもカバーが古くて、破れているカバーの隙間から見た感じボロボロの車だった

建物のほうは、入口部分に1番近い部屋だけが光っていて

まるで誰も居ないような雰囲気だった

おれは

近くにこんな場所があったんだと思いながら

食い入るように中の様子を伺っていた

すると、

後ろから

『ドンッ!』

何かで殴られた

つづく

怖い話投稿:ホラーテラー ぷっちょさん  

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