短編1
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温かい手

三年前のことです。父が咽頭癌で亡くなりました。父方の祖父の財産目当てで今まで音沙汰がなく法事にさえも顔だししなかった父の兄夫婦がやってきて何の罪のない私たち一家への度重なる嫌がらせが始まりました。ついに精神的に滅入った私は過呼吸になり倒れました。初めての過呼吸なのでどうしていいのかわからず高校生の弟が背中をさすっていたら白い手がスーッと私の胸に手をあてました。色白で指の長い綺麗な女の人の指でした。その手をみて安心したのかスーッと私も眠りにつきました。翌日の納骨では親戚中が父の兄夫婦に白い目を向け私たち家族を温かく見守ってくれました。あの白い手が守ってくれたんでしょうか?

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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