短編2
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家に居たらしいオバケ

中古の一軒家を買いました。

築25年。古いですが、部屋数も多く、内外リフォーム済で綺麗なので、喜んで買いました。私達夫婦が家の下見をした時は、まだ前の住人が住んでいました。

住み始めて一年、旦那が「声がだんだん大きくなってきてる」と…

“認知”が酷くなる一方なので、お寺の住職さんに来て貰いました。

一番酷かったのは、二階の旦那の私用部屋でした。

①旦那が二階の私用部屋を使って寝ると、何かを相談しているような、複数人の声がしていたそうです。部屋の温度も低かったみたいで、秋口にはストーブを点けていました。

数日続けて旦那の部屋で寝ると、倦怠感・悪寒などの体調不良に。

②昼間、二階から「ドンッ」と重いモノを床に落としたような音が。昼間旦那は仕事なので、二階には誰も居ません。

③夜中、二階から窓を開ける「キュルキュルキュル…」と言う音が。中古物件の窓なので、開けると独特の音がします。「夜中起きて窓開けてる?」と旦那に聞くと、「起きてないし、開けてない」と返答。窓だけでなく、二階の廊下から、歩く軋み音も聞こえてました。こちらも「部屋から出てない、廊下は歩いてない」と。

④私の母が実家から遊びに来ていた時、母は二階の私の私用部屋を使って寝泊まりしていましたが、隣の旦那の部屋からイビキが…。母が遊びに来ていた時、旦那は「自分の部屋」が原因(?)で体調不良が続き、一階の夫婦用寝室で寝ていました。

⑤私の母が泊まりに来ていた時、旦那は平日で仕事。夜7時半頃、玄関から「ただいま~」と声が聞こえたので、私と母で「おかえり~」と返しました。10分後、また旦那の声で「ただいま~」と声が…。

私と母で「…え??2回ただいま??」と首を傾げ、居間に上がってきた旦那に聞くと、「10分前は会社を出たばかりで、ただいま~なんて言えるハズがない」と。

 

 

呼んだ住職さんの話だと、中古物件は、入居時すぐにお祓いをするのが一番だそうで。中古だと、前住んでいた人の「色々」が溜まり、霊の住処になってしまっていることが多いそうです。

ウチには悪霊が居たらしく、「うわー…これは酷い!悪霊の溜まり場だ!」「よく1年も保ちましたね!」と住職さんに強く言われ(汗)

お祓いの後、部屋の低温化・体調不良・複数人の声・物が落ちる音・窓を開ける音・廊下の軋み音…全部無くなりました。

怖い話ではないですが(汗)

中古物件を購入する時は、念の為お祓いを。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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