短編2
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ムカつく店員

「はらへったんですけど。」

A「なんか食う?」

「食うべ。」

A「ああ、そういやさあ・・」

ファミレスに気に入らない店員がいると親友のAが言うのでその店に行った。

かなり化粧の濃いおばさん店員が「ご注文はお決まりですかーー?」

ってギャルっぽい言い方をしてきたので。おれは思わずふきそうになったけど。

その人じゃなく厨房のやつらしい。Aいわく、ちょうどこの席から厨房がのぞけるようで奥からニタニタしながらこっちを見てくる奴がいてムカツクのだとか。

うちらのテーブルに注文が届くと、厨房のステンレスの食器棚から人がこちらを覗き込むように顔を半分出してきた。

「アイツ?」

A「そうアイツアイツ、いたべ!マジなんなん!?」

「いやいや、そんなに腹は立ちはしないけど、超見てんね。」

A「だべ!?」

「むかつくっていうか・・・・やべ!むかつく!!」

A「だべ!!」

「文句言ってくるかな!」

と立ち上がろうとしたところでスーッと奴は物陰に隠れていった。

その間ずーっと奴はこちらを覗いてニタニタしていた。

「ちくしょう。どうする?これ食う?これ多分あいつが作ったべ。どうする?」

A「とりあえず俺は食うけども。」

「いや俺も食うけども。」

半分くらい平らげて、奴へのムカつきが冷めた頃、ふと厨房に目が行った。

奴が顔を出した食器棚の隙間が、大きな皿で埋まっていた。

何かがおかしかった。

食器棚じゃない?

よくみると、壁に直接ステンレスの棚が打ちつけたあった。

つまり先ほど見た奴とは、

首から上しかない薄さ数センチのムカつく顔だったという事になる。

俺は言った。

ぎゃーーーーーーーーー!!

終わり。

怖い話投稿:ホラーテラー ハミーポッポーさん  

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