短編2
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阪神大震災の朝

今回は霊道の時とは違い、私が不思議で嬉しかった体験談をしようと思います。

私が高校を卒業して間もなく、父と母は他界。

やむなく私は一人暮らしをしていました。

当時の私の家のコタツには、電気が真上(傘の付いた物)にあり、隣には縦長の薄い本棚に新書がゆとりを持って並んでいました。

平成七年、一月十七日。そう、この日は阪神大震災の日です。

私はその日は、こたつで寝てしまっていたのです。

すると、夢の中で、真っ暗な状態から父と母の姿が見え、始めは遠くから…何か張り詰めた顔をして手招きしている感じでした。

私は訳が分からず『えっ!?何』と尋ねると、二人は少し近くなり『良いから!!危ないから!!早く起きて!!』と言われ、私は訳が分からず目が覚めて横になり呆然としていました。

目覚めて暫くした瞬間、床の奥から『ゴゴゴゴゴ…』と地鳴りがし、次の瞬間『ドンっ!!』と下から突き上げられました。

私は怖くなって、慌ててコタツの下に隠れました。

数分の大きな揺れ、その間に電気は落ちて来なかったものの、本棚の本やらブックエンド代わりに置いていた、陶器の人形が殆ど落ちて割れ、それらが落ちた場所は、コタツで寝てたら私の顔があったであろう所でした。

震源地区からは離れていたので、震度5〜6程度だった為、マンションや部屋には何とか異常ありませんでしたけど、父と母が起こしてくれなけてば、私の顔はキズだらけになっていたと思います。

他界しても『親は見守ってくれてるんや』と実感しました。

その日は父と母のお仏壇をより一層綺麗にして、二人がそれぞれ好物だった物をお供えしました。

怖い話投稿:ホラーテラー 菜乃香さん  

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