短編2
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自殺した弟

弟が死んで二ヶ月がたったくらいだった。

私の弟は自殺、で亡くなりました。

母と父は絶望というよりは肩の荷が下りたような感じでした。なぜなら、弟は学校にもいかず不登校でした。

イジメがあったらしいのですが家族はみんな働いていて忙しく我関せずでした。

「俺がこうなったのはあんたらのせいだ」

弟は次第に荒れてきて暴力を振るうようになっていました。

ある日事件はおきました。母に対してひどい暴力を弟が振るっていました。

私はとうとう我慢の限界にきて弱い立場の弟に対して本気で殴り掛かりました。

私は柔道とキックボクシングをしていたので弟とはかなり体格と実力に差がありました。

その時の弟の恐怖に歪んだ顔は今でも忘れません。

弟は私の拳により歯が折れ、腕の骨にはひびが入ってしまいました。

それからしばらく弟とは会わない日が続きました。

ちょうど二週間がたったくらいでした。弟が死にました。

私は後悔ばかりしていました。辛いのは弟だったのに、もっと優しくして支えてやればよかったと。

弟が自殺した部屋(弟の部屋)に事件後久しぶりに行きました。

「すまなかった…すまなかった…」

私は祈りました。神様出来ることなら弟を天国に入れてやってくださいと。

背後から寒気を感じました……ゆっくり後ろを振り返るともやもやした煙り?のようなものがありました。

「弟………なのか?」

それは弟でした。霞んではいますがまさしく弟でした。

「すまなかった…………辛いのはお前なのに支えられず本当にすまなかった」

私は心から謝りました。知らない間に涙も流していました。

すると、弟は笑っていました。清々しい笑顔でした。私の心はふっと軽くなった気がしました。

弟が消えたあとそこにはノートがおいてありました。

そこにはこう書いていました…

「(私の名前)必ず殺す」

私の心はまた鉛の様に重たくなりました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名希望さん  

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