私が中学生の時です。
部屋で寝ていたら突然心臓が止まり、
呼吸できなくなり「あ、死ぬ」と思いました。
気づいたら暗い真っ直ぐで狭い道を歩いていました。
地面も天井も灰色の石の壁です。
しばらく歩くと部屋の扉のようなものが現れ、
その扉がすうっと開くと、
金色の装飾をしていて、はてな型と
先に布の切れ端の束のようなものがついた棒を
交差させて持った神々しいエジプト人のような人物が
大きな縁取られた目を見開いて、
「ヌッ」
と顔を出しました。
私はギャッと驚いて意識を取り戻し、そのとたん また息ができるようになりました。
後になってもあまりに強い印象のため、
調べてみると そのエジプト人のような人物は
持っている ? の形ともう一つの棒 、 顔と化粧の特徴、装飾品 から、
冥界を統治しているという
エジプトの神「オシリス」
にそっくりでした。
あのとき私が死んでいたら…
死者の儀式により私の心臓が天秤にかけられていたかもしれません。
それにしても、私は日本人なのになぜ
エジプトの儀式で 死後の世界に行きかけたのだろう。
確かに私はよく日本人ではない人に
間違われますが。
怖い話投稿:ホラーテラー hmkさん
作者怖話