短編2
  • 表示切替
  • 使い方

ノック

実体験の話です。

ある晩、部屋のベッドでウトウトしていたら誰かがドアをコン・コン・コンと三回ノックしました。 

私は気のせいだろうと思い、しばらくウトウトしていましたら、またドアをコン・コン・コンと三回ノックされました。

私は面倒くさいのでシカトして またウトウトしていましたら、またドアをコン・コン・コンとノックされました。

こういったこと つまり私がウトウトして眠ろうとする度にドアをノックされて起こされるということが十回くらい続きました。私はイライラしてきました。

そしてまたドアをノックされましたので私は「さっきから誰なんだよ!」とベッドから起き出してドアをガバっと開けました。

誰もいませんでしたので私はベッドに戻り寝ようとしたところ何かの気配を感じました。

薄暗い部屋の中でしたが私の目の前に髪の長い女のシルエットが見えました。私は咄嗟にヤバイと感じてそのまま気を失ってしまいました。

次の日 私は あることを思い出しました。なんだか同じような話をインターネットで読んだような気がする。そしてインターネットの履歴を調べて怖い話のサイトを見つけました。

その中に「近づく音」という内容の話がありました。それはドアをノックされた日から一週間ほど前の履歴でした。

「近づく音」という話の内容は、途中まで大体私の体験と似通っています。主人公の部屋のドアの前に誰かが来て、最後は主人公がドアを開けたが誰もいないということです。そしてベッドに戻ると壁に見覚えのない女性のポスターが貼ってあるらしく そのポスターがペラっとめくれて主人公の頭に覆いかぶさってきて髪の毛もかぶさってきて 目の前に真っ青な顔色で目が真っ赤な女性がいた ということでした。そして最後に この話を知った人は同じ体験をするらしいということが書かれてました。

私はそういうのを一切信じない人間なので気にもとめてなかったのですが、もしかして私は その同じ体験をしてしまったのかもしれないです。それか記憶のどこかに その話が残って何かの心理作用で見た現象かもしれませんが・・。

いずれにせよ私は女性の顔をはっきり見ないですんで良かったです。

 

  

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

Concrete
コメント怖い
00
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ