中編4
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タクシーにて

文章は下手ですが、暇な方は読んでみて下さい

朝、目覚ましを止める

また一日が始まると思うと嫌になる

テレビをつけると、ひき逃げ事件のことでニュースをしていた

結構会社の近くじゃん

なんて思いながら今日も出勤した

僕は最近仕事に終われている

仕事内容もそうだけど、この時期が一番きつい

だから、昔から家で起こる怪奇現象なんてことごとく無視してきた

なんとことは置いといて…

ふうー今日もやっと終わったぜ

残業だったが、やっと帰れる

うあっ

もうこんな時間

気付けばもう夜中の二時になっていた

終電ないからタクシーで帰るしかないか

寒いなあーなんて思いながらタクシー乗り場に到着した

しかしタクシー乗り場には先に女の人が乗り込もうとしている

んっ先客か

一台しか止まってないし

仕方ない次のタクシーを待つか

携帯を取り出す

しかし、タクシーの窓を開ける音と共に

お客さん乗らないの?

と運転手が言ってきた

えっ?

恐る恐る中を見たが誰も居ない

乗ります乗ります

慌てて乗り込む

どこまで?

えっと○○まで

あいよ

少しすると睡魔が…

疲れてんなーやっぱり

ウトウトしながら夢の中へ

すると運転手の大きな声で目を覚ます

着いたよ!

僕はビクっとした

寝てしまってたようだ

起こしてしまったかい?

なんて言うタクシーのおじさんに戸惑いながら、財布を取り出す

ちょっとまだ寝ぼけた感じで、代金を…と言った瞬間

反対側のドアが開くと真っ赤な服を着た女が降りていった

正直かなりビックリする場面なのだろうが、眠気と運転手のおじさんが居るということで冷静になれた

あのー

今の人は??

ああ…あの人はね

その子のお母さんだよ

何故気付かなかったのだろうか、真横にちょこんと座る男の子がニコッと笑いながらこちらを見ている

しかしあまりにも可愛い顔をしていたので、取り乱すことなんてなかった

運転手に聞く

どういうことですか?

ごめんね。私霊感がかなり強くてね…さ迷い続けてる霊とかを元の場所に連れ戻して供養してるんだよ

勿論お客さんみたいな人の時もね

とは言っても、今回は結構大変だけどねえ

僕は良く理解できなかったが慌てて言った

じゃあこの子も下ろさなきゃいけないですよね?

するとおじさんは

実はねえこの子はね

お母さんと一緒の場所で死んでないんだよ

まあー気にしないで

っていうかお客さん

本当に疲れやすいでしょー

仕事も大変なんでしょー?クマが出来てるよ

まあーけど良かったね今日はみんな供養してあげるから

うーん…なんかこのおじさんの言ってることを理解するのは難しい

しかし

その瞬間すぐさまタクシーから逃げ出した

今考えると

そんな、すぐさま逃げなくても良かったんだろうけど、体が勝手に動いたというか

僕は少し離れて振り返りタクシーを見た

その瞬間ギクりとした

タクシーのおじさんが言ってたこと

疲れて…は、憑かれてだったんだな

その証拠に

タクシーの中はまるで地獄を見てるかのような光景だった

タクシーの中はたくさんの霊でぎゅうぎゅうに詰め込まれた状態で、私のほうへ向かって来ようとしていた

幽霊というよりゾンビに近いというか…

またタクシーの窓少しだけ開く

お客さん!ちゃんとした神社でお祓いしてもらってね。一人だけ私の力じゃあ引き離すことできなかったから

後、お守り貰ってたほうが良いよ

今後のために…

僕はまだ少しある家まで歩き出す

そして帰る途中、僕は複雑な気持ちに襲われていた

タクシーの運転手への感謝、つかあの人なんなんだ?…

そしてオレってあんなに憑かれてたの?今考えてもゾクっとする

さらに、まだ憑いている強力な霊……

実際、今この瞬間はテンパる場面だよなぁ…

なんでこんなに冷静なんだろ?

その瞬間ため息がもれる…

はあー

明日もまた仕事だ

今の世の中、霊なんかより仕事のほうが怖いのかもしれない…

ある日の朝

ニュースを見ながらふと思った

あぁ、そういうこと…

次のニュースです

今月○日に起きたひき逃げ事件の目撃者の…

略…

スーパーの買い物から帰る途中に二人同時にひかれて、○○君は長い距離をひきづられたそうで…

僕は自然と手を合わせていた

しかし、温かい気持ちになっている自分に言い聞かせる

オレはまだ強力な霊が憑いてんだっけ?…

ではなく、今日も辛い一日が始まるのだということを…

怖い話投稿:ホラーテラー まちゅおさん  

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