短編2
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ジミーちゃん

今朝、会社に行く時に最寄の駅であった話

駅に着くと前から30代くらいの体格が、がっちりしたジミー大西似の知○障害者がやって来た。

私は、すれ違う手前で彼と目が合いました。

ジミーちゃんは、目つきが悪く私と目が合うと睨みつけてきました。

私は、俯いてすれ違おうとした時、ジミーは腰をかがめて下から私を睨みつけて、おもいっきりタックルしてきました。

私は、不意をつかれたので倒れそうになりましたが、何とか体勢を立て直しました。

私の中でメラメラと怒りが込み上げて、振り返るとジミーは両拳を胸の前で構えて、ファイティングポーズをしています。

私は、(どうしょう。コイツいったろか)と思いましたが、周りのサラリーマンや学生がニヤニヤしながら私がどうするか興味津々で見ています。

私は心の中で(コイツいったら周りからおもいっきり非難されるやろうな)と思い何事もなかったように立ち去りました。

すると後ろから奇声がして振り返るとジミーが私に向かって右手拳の親指だけ立てて、その親指を下にむけて何度も降っています。

ほんま腹立つ~

ジミーのくせに~

全然、ホラーじゃなくてただの愚痴だったね。

ゴメン!

今朝、最寄の駅でジミーちゃんに、また会った。

私は、ジミーちゃんを見かけたとたん、昨日の事もあったので少し戦闘モードになった。

ジミーちゃんは、私に気付き、また昨日のように睨みつけてきた。

するとジミーちゃんの横にいた年配の女性が 「もう、あんたはまた何やってんの アホ!」と、きつくジミーちゃんを叱って、私に「すみません。」と謝ってきた。

おそらくこの女性はジミーちゃんの母親なのだろう。

ジミーちゃんは、母親に叱られたので、しょんぼり俯いて駅の外に母親と立ち去った。

恐らくジミーちゃんは、昨日の私との出来事を勝利と勘違いして出掛けた先でもトラブルをおこしたのだろう。

そして今から母親と謝りに行くところなのでしょう。

トボトボと俯いて母親と立ち去るジミーちゃんの後ろ姿を私は、しばらくの間、見つめていました。

あぁ、スッキリした。

おばちゃん、ありがとう。

怖い話じゃなくてゴメン!

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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