短編2
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靖国神社で。

僕は基本的に霊感はありません。

しかし不思議な体験をしたことがあるのでお話します。

高校3年のときに大学の見学に行き、余った時間で靖国神社に行きました。

靖国神社は小学生のときに一度だけ行ったことがありましたが当時の僕は戦争については無知だったので、いまなら見る価値がわかると思い行きました。

九段下の坂をあがり鳥居をくぐると、若者はいなくて時代が止まっているように感じました。

天気は雨がぱらつき始め肌寒く、僕は傘をもっていなかったので速く歩きました。周りにいる人は皆傘を差し始めていました。

正直、天気も悪く一人だったので気味の悪い場所だと思いました。

しばらく歩くと正面から一人の偉そうな人が歩いてきました。かなり目立ちました。周りは傘をさしているのにその人はさしていなかったので。

その場で傘をさしていなかったのは僕とその人だけでした。

周りの人はその人に見向きもしませんでしたが・・・。

その人とすれ違うとき始めてその人が陸軍の大将だとわかりました。

50歳ぐらいで左胸には勲章が三つ。そして左手には金の細工を施した元帥刀のようなものを持っていました。

表情はどこか寂しく悲しく、また、目力があり遠く一点だけを見ていました。

その後、靖国の博物館に入り元帥刀を見ました。間違いなくさきほど見たものと同じでした。

あとで知ったのですが元帥刀は明治天皇からわずか30人の陸海軍の大将にしか渡されなかったものらしいです。

間違っていたらすいません。

きっとあの人は若者である僕になにかを伝えたかったんでしょうか?

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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