短編2
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私の前住んでいた家

私が大学生の時、一人暮しの際に住んでいたアパートがありました。家賃もまあ払えるくらいで不満は何もありませんでした。

でも一つ気になる事があったんです。

家のトイレの戸が毎日半開きになっているのです。

ひとりでに開く所は見たことはありませんが、サークルなどから帰ってくると必ず空いていました(同じくらいの幅で)

ちょっと恐かったので出かける時にガムテープで戸を止めていました。しかし帰ってくるとガムテープがはがれ落ちて床に落ちていました。

「これは誰か入ったのかな?トイレ泥棒?」などと思ってトイレの中に入ってみると、人がいた気配がありました。

匂い?というかぬくもりというか・・・

こういうようになったのはその日が初めてでした。本当に恐くなって友達に家に来てもらう事にしたのですが、やはり戸は空いていました。

さあ寝るかという時に、私は床で、友達はソファでという感じで寝る事に決めました。

すぐ寝入ってしまって、ふと目が覚めると午前3:00でした。そとはまだちょっと暗いです。

友達は寝ていて、私はおもしろ半分トイレの方をずーっと眺めていました。

目が慣れてきたのかなにかが見えてきて・・・

顔でした。

ドアの隙間からこっちをみている白い顔・・・

私はものすごく恐くなって布団をかぶって寝てしまいました。

次の日、何も置きませんでしたがやはりトイレの戸は空いていました・・・。

お金の関係もあったので私はそこで半年ほど暮らしていました。

今はもう引っ越しましたが。

あの部屋には確かにいたんでしょうね・・・

怖い話投稿:ホラーテラー しゃくはさん  

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