私が大学生の時、一人暮しの際に住んでいたアパートがありました。家賃もまあ払えるくらいで不満は何もありませんでした。
でも一つ気になる事があったんです。
家のトイレの戸が毎日半開きになっているのです。
ひとりでに開く所は見たことはありませんが、サークルなどから帰ってくると必ず空いていました(同じくらいの幅で)
ちょっと恐かったので出かける時にガムテープで戸を止めていました。しかし帰ってくるとガムテープがはがれ落ちて床に落ちていました。
「これは誰か入ったのかな?トイレ泥棒?」などと思ってトイレの中に入ってみると、人がいた気配がありました。
匂い?というかぬくもりというか・・・
こういうようになったのはその日が初めてでした。本当に恐くなって友達に家に来てもらう事にしたのですが、やはり戸は空いていました。
さあ寝るかという時に、私は床で、友達はソファでという感じで寝る事に決めました。
すぐ寝入ってしまって、ふと目が覚めると午前3:00でした。そとはまだちょっと暗いです。
友達は寝ていて、私はおもしろ半分トイレの方をずーっと眺めていました。
目が慣れてきたのかなにかが見えてきて・・・
顔でした。
ドアの隙間からこっちをみている白い顔・・・
私はものすごく恐くなって布団をかぶって寝てしまいました。
次の日、何も置きませんでしたがやはりトイレの戸は空いていました・・・。
お金の関係もあったので私はそこで半年ほど暮らしていました。
今はもう引っ越しましたが。
あの部屋には確かにいたんでしょうね・・・
怖い話投稿:ホラーテラー しゃくはさん
作者怖話