最近、不思議なことがあった。
そのとき俺は、家の二階でテスト勉強してたんだよな。
で、のどが渇いたからコーラでも飲もうとおもって一階に下りたんだよ。
おふくろは、食料の買い出し行ってて、親父は仕事。
しーんとした台所に入り、冷蔵庫を開けコーラを取り出した。
昨日の飲みかけだし炭酸抜けてるよな~。。。
なーんて思いながらコップを取り出す。
そのときなんだよ。
(トトトトトト。ッタンッ!)
(キィ…ガチャ)
階段を駆け下りて、最後の何段かをそんまま飛び降りた感じ?っていうのかな。
音がしたんだよね。
で、そのまま隣のトイレにはいちゃったみたいな ドアのきしむ音。
あっれ?俺、一人で留守番してたよな・・?
うちは五人家族で、みんな二階で寝てる。
もしかして、まだ誰か寝てたのか?
「おい!ソースケか?それともカナかよ?」
返事はない。
おっかしいなぁ。。。
あしおとは結構軽い感じだったから、子供に間違いはないんだけどなぁー。。。
「おい開けるぞー。」
がちゃ キィィ。
あれっっ?
ダーレもいないし。
はぁぁ。
結局オレの気のせいかよ~
なんだ。
大事な勉強時間損したしー。。
そういや、カナもソースケもおふくろの買い物についてってたけ。
いるわけないじゃん、
あほらし~笑
勉強しすぎて疲れてんのかな、、、
あ。そうそう、コーラコーラっと。
あれ。ない。
?????
えっ、俺さっき出したよな。
コーラ。
とまどいながらあたりを探す。
どこにおいたっけなぁ~~~~!!
結局、どこさがしてもなかった。ガーン
と思ったら、あった。
二階のオレの机の上に。
意味がわかんない。
俺運んでないし!
でも、あきらかにさっき俺が冷蔵庫から出したヤツなんだよな。
コーラの入ったコップは、オレの机の上で、しっとりぬれていた。
そのコーラのコップに。
小さい小さい、
手の跡がついてた。
ホント、俺の手の半分もないくらいの。
その瞬間、寒気っていうか、自分でも良くあるパターンだと思ったんだけど、
後ろから食い入るような視線を感じたんだよな。
刺すようなっていうか
。
急に、不安感におそわれたんだよ。
もうそのまま、窓からでも飛び降りて外に出たいと思った。
その、異様な程に静かな空間から逃げ出したかった。
走ったよ。
俺、本気出せばこんなに早く走れるんだーって、後からおもった。
家から飛び出したおれは、一キロメートルくらい離れた友達ん家まで走っていったんだ。
チャイムならすのももどかしいっていうか、
ドアをがんがんたたいた。
その間も、後ろに何か居るって、スゴイ視線かんじたんだ。
今までにない位、慌て、おびえていた俺をみて、友達はすぐに家にあげてくれた。
落ち着くまでずっとそばにいてもらって、家に電話した。
車で迎えにきて貰ったがいえからでるのがいやだった。
すこし、ドアをあけると、
視線も感じず、赤い夕日が街を染めていた。
安心したったら、もう。フゥ
家に帰り、親にやっと事情を話した。
しかし、それからは何もなかったし。
そのまま普通にその家にすんでるよ。
あの日、弟と一緒に二階にあがってみた。
コーラの入ったコップは何も変わらず、俺の机の上をぬらしてたよ。
それ以上そこにいるのもいやで、その日は家族全員一階で寝た。
そうそう、、
コーラはもちろん、そのコップ
も使う気になれなかったから、すぐに捨てた。
その捨てたはずのコップが戻ってきた…!
とか、
廊下に長い髪の毛が落ちてた…!
とかはなく、
それ以降、本当に何にもない。
でも、いつまたあんな事があったりするんじゃないかと、今でも怖い。
でも、もしかしたら俺のテスト勉強を応援してくれてたのかもだな。
ただ、コーラを運んでくれただけなのかもしれない。
誰が?ってかんがえると、やっぱり怖いけど。
怖い話投稿:ホラーテラー シュウイチさん
作者怖話