中編3
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コーラ

最近、不思議なことがあった。

そのとき俺は、家の二階でテスト勉強してたんだよな。

で、のどが渇いたからコーラでも飲もうとおもって一階に下りたんだよ。

おふくろは、食料の買い出し行ってて、親父は仕事。

しーんとした台所に入り、冷蔵庫を開けコーラを取り出した。

昨日の飲みかけだし炭酸抜けてるよな~。。。

なーんて思いながらコップを取り出す。

そのときなんだよ。

(トトトトトト。ッタンッ!)

(キィ…ガチャ)

階段を駆け下りて、最後の何段かをそんまま飛び降りた感じ?っていうのかな。

音がしたんだよね。

で、そのまま隣のトイレにはいちゃったみたいな ドアのきしむ音。

あっれ?俺、一人で留守番してたよな・・?

うちは五人家族で、みんな二階で寝てる。

もしかして、まだ誰か寝てたのか?

「おい!ソースケか?それともカナかよ?」

返事はない。

おっかしいなぁ。。。

あしおとは結構軽い感じだったから、子供に間違いはないんだけどなぁー。。。

「おい開けるぞー。」

がちゃ キィィ。

あれっっ?

ダーレもいないし。

はぁぁ。

結局オレの気のせいかよ~

なんだ。

大事な勉強時間損したしー。。

そういや、カナもソースケもおふくろの買い物についてってたけ。

いるわけないじゃん、

あほらし~笑

勉強しすぎて疲れてんのかな、、、

あ。そうそう、コーラコーラっと。

あれ。ない。

?????

えっ、俺さっき出したよな。

コーラ。

とまどいながらあたりを探す。

どこにおいたっけなぁ~~~~!!

結局、どこさがしてもなかった。ガーン

と思ったら、あった。

二階のオレの机の上に。

意味がわかんない。

俺運んでないし!

でも、あきらかにさっき俺が冷蔵庫から出したヤツなんだよな。

コーラの入ったコップは、オレの机の上で、しっとりぬれていた。

そのコーラのコップに。

小さい小さい、

手の跡がついてた。

ホント、俺の手の半分もないくらいの。

その瞬間、寒気っていうか、自分でも良くあるパターンだと思ったんだけど、

後ろから食い入るような視線を感じたんだよな。

刺すようなっていうか

急に、不安感におそわれたんだよ。

もうそのまま、窓からでも飛び降りて外に出たいと思った。

その、異様な程に静かな空間から逃げ出したかった。

走ったよ。

俺、本気出せばこんなに早く走れるんだーって、後からおもった。

家から飛び出したおれは、一キロメートルくらい離れた友達ん家まで走っていったんだ。

チャイムならすのももどかしいっていうか、

ドアをがんがんたたいた。

その間も、後ろに何か居るって、スゴイ視線かんじたんだ。

今までにない位、慌て、おびえていた俺をみて、友達はすぐに家にあげてくれた。

落ち着くまでずっとそばにいてもらって、家に電話した。

車で迎えにきて貰ったがいえからでるのがいやだった。

すこし、ドアをあけると、

視線も感じず、赤い夕日が街を染めていた。

安心したったら、もう。フゥ

家に帰り、親にやっと事情を話した。

しかし、それからは何もなかったし。

そのまま普通にその家にすんでるよ。

あの日、弟と一緒に二階にあがってみた。

コーラの入ったコップは何も変わらず、俺の机の上をぬらしてたよ。

それ以上そこにいるのもいやで、その日は家族全員一階で寝た。

そうそう、、

コーラはもちろん、そのコップ

も使う気になれなかったから、すぐに捨てた。

その捨てたはずのコップが戻ってきた…!

とか、

廊下に長い髪の毛が落ちてた…!

とかはなく、

それ以降、本当に何にもない。

でも、いつまたあんな事があったりするんじゃないかと、今でも怖い。

でも、もしかしたら俺のテスト勉強を応援してくれてたのかもだな。

ただ、コーラを運んでくれただけなのかもしれない。

誰が?ってかんがえると、やっぱり怖いけど。

怖い話投稿:ホラーテラー シュウイチさん  

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