短編2
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誰の仕業!?

1週間前の話。

その日は1才の息子を連れ私の実家に遊びに行った。

夫は仕事で深夜日付が変わってからの帰宅ということで、実家でゆっくり過ごし、帰路に着いたのが20時半頃。

山道を車で1時間半程走り、漸くマンション近くの駐車場に着いた時には22時を少し回っていた。

息子をベビーカーに乗せ、人通りの無い道をマンションに向かって歩き出した。

風が強い。

ベビーカーを押しても風で押し戻される。

電線に風が絡み不気味な音が鳴っている。

電線だけじゃない。

あちこちから不気味な音が聞こえる。

風の仕業だ、と前だけをみて早歩きになる。

あまりの強風で呼吸するのも難しい。

やっとの思いでマンションに到着しエレベーターの↑を押す。

私達以外には誰もいない。

5階から降りてきた無人の箱に乗り込む。

2階を押し、閉を押す。

扉が閉まり動き出…さずに扉が開いた。

…少し揺れた…。

まるで誰か乗ってきたみたいに。

どうしよう、怖い…。

もう一度同じ動作を繰り返した。

今度はちゃんと動いた。

エレベーターを降り急いで部屋の鍵を開ける。

玄関が狭いので先に息子を部屋の中に連れていく。

玄関前に置いたままのベビーカーをしまう為、もう一度外に出なければならない。

家に着いた安心感から躊躇せずドアを開ける。

物凄い勢いでドアが全開した。

誰かが外から引っ張った?と思わせるには十分過ぎる程の勢いだ。

言い知れぬ恐怖に襲われる。

心臓が激しく脈打つのを感じる。

恐る恐る玄関から顔を出し左右を確認した。

…誰もいない。

全開になったままのドアを引っ張り急いで鍵を掛ける。

心配そうな顔をして見ていた息子に大丈夫、大丈夫と言いながら自分に言い聞かせた。

あれから1週間。肩、首、後頭部の激痛が治らない。現在病院に行こうか検討中。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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