短編2
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猿山さん

「猿山さん」という妖怪がこの街にいて、「猿山さん」の姿を見てしまった人はその姿の恐ろしさに耐えられなくなって自分の目を潰してしまう。

これは僕が住んでいた街のご当地都市伝説である。

この地域では「口さけ女」や「テケテケ」のようにかなりメジャーで、小学生の僕たちの間では

「友達の友達が姿をみた!!」とか「眼鏡をかけてれば助かる」などありがちな噂が毎日のように飛びかっていた。

ある日同じクラスの女の子が入院したと担任の先生から聞かされた。事故で両目を失明したとのことだった。

案の定その日から生徒たちの間では彼女が「猿山さん」を見たんだという噂が瞬く間に広がった。

失明した女の子は退院して間もなく転校して行ってしまったので、結局その子の口から真実を聞けず、「猿山さん」の噂がまた一つ誕生する結果になった。

彼女が転校して半年ほどたって噂も落ち着いてきた時

「猿山さん探ししよう!」

友達のAが僕に提案してきた。

僕「は?いるわけないだろ。それに探すってどこにいるんだよ!」

A「転校したB子の家の近くに林があるらしいんだよ。きっとそこでB子は見ちゃったんだよ!」

僕「猿山さんを?」

A「そうそう!俺たちで猿山さんを退治しようぜ!」

俺「やだよ!もし本当にいたら失明しちゃうじゃん!」

A「眼鏡かけてるCも誘ったから大丈夫だって!俺家からじいちゃんの老眼鏡持ってきた!おまえは後ろで援護してくれ!」

結局Cも含め僕たちはその林に行くことになった。おそらく実際Aも「猿山さん」が現れるとは思ってないだろう。探検や肝試しのようなノリだったんだろう。

少なくとも僕はこれから猿山さんと遭遇することになるとは予想もしなかった。

続く

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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1990
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