短編2
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呪霊

今から俺が実際に体験した事を話すが最初に言っておく事がある。

この話を聞いた(見た)人はもしかしたら何らかの影響を受ける可能性がある。

それが嫌だという人は見ないで欲しい。

もう一度言うがこれはマジで起こった話で他人に伝染する可能性がある。感応性が高かったり影響を受けるのは嫌だと言う人は絶対に見ないで欲しい。

事が起こったのは1年くらい前。俺は中三だった。

友人Iの家で泊まり込みで受験勉強してた。

少し休憩をする事になり他愛のない話をしてるとIの兄とその彼女であるMが部屋に入って来て

「お前ら休憩か?丁度いいや。息抜きがてらちょっと肝試しに付き合えよ」

と言ってきた。時間は夜11時。正直行きたくなかったがオカルト好きのIは大乗り気で俺に拒否権は無かった。

場所は地元ではあまり知られてない廃屋敷で何でも住む人に様々な怪現象が見舞われて取り壊し業者にも何かあった為そのまま放置されてるとかちらりと聞いた事ある場所だった。

Iの兄(名をJとする)が「このまま行くのはなんだし近所の神社で一参りしてくか〜」と提案しその神社に立ち寄る事になった。

その神社も地元じゃかなりの曰く付きで今でこそ普通の神社だが昔は廃神社に近い存在で肝試しした子供達が何人かが意識不明となり数年後死んだとか中学生が同級生達を道連れに首吊り自殺した(同級生は助かったみたい)とかいう話がありかなり大掛かりなお祓いが行われたらしい。

今の綺麗な神社の様子からじゃ想像つかんが実際に記事も残ってたし大人は皆知ってるみたいだから本当にあった事なんだろう。

で・・・・・お参りを済ませた俺達は目的の廃屋敷に到着した。流石に雰囲気抜群で正直帰りたかったがJがずんずんと前に進み囲いを潜って中に入って行き、彼女とIも後を追う様に入って行った。

一人残る訳にもいかず自分も後を追い屋敷の中に入る事にした。

今考えたらこの時無理にでも止めて帰るべきだったと思う。

中は意外と荒れては無く不思議とすんなり進めた。

ただ不気味な程静かで虫の声や比較的住宅街等に近い場所なのに車の音すら聞こえない事に言い知れぬ恐怖が込み上げてきた。

ビビリながらもしばらく探索してるとJの彼女が

「裏・・・・この屋敷の裏庭が相当ヤバいね・・・・・・これは引き返した方がいいかも・・・・マジ洒落にならないよ此処。悪霊とかそんな次元じゃない。ねぇ・・・・J。帰ろ。本当にヤバいって。」

と言い出した。(後から聞いたが彼女は強い霊感持ちの家系で彼女自身かなり霊感が強いらしい)

でもJは「大丈夫。大丈夫。何かあったらすぐ逃げればいいしあの神社に逃げ込めばいいんじゃね?あそこなんか今御利益高いらしいぞ」と言い放ち裏庭に進んで行った。

すまん続くわ。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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