短編2
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本当の強者

ある日

叔父の家を建て替える事になった。

建設中は、当然どこかに仮住まいしなければならない

直ぐにその物件は見つかり、叔父は街中の小さな一軒家を借りた

実はその家は近所でも有名なお化け屋敷で、誰が借りても1週間前後で出て行ってしまう

勿論、叔父もその噂は知っていた

しかし、家が出来るまでの数ヶ月…しかも家賃も安く3ヶ月で10万円で良いとの事

但し、3ヶ月以内に出ても返金しないという約束だった

その家に住みはじめて2日目、寝ていると夜中に胸が苦しくなり目を覚ます…

身体が動かない!?金縛りらしい…しばらくして身体も楽になり、その晩はそのまま寝てしまった

3日目…またも夜中に胸が苦しくなり目を覚ます、そして金縛りが…

4日目…同じ現象が起きた

5日目…またか…叔父は少しウンザリしてきたらしい

6日目…やはり胸が苦しくなりはじめ、金縛りになった

この頃になると少し慣れはじめていた

あぁ〜またかぁ…面倒だなぁ…心の中でそう思った

7日目…寝ていると夜中に胸が苦しくなり、金縛りになった

どうせ直ぐに解けるさ

そう思っていた叔父が目を開けた!?

なんと自分の胸に馬乗りに女の人が乗っかり、叔父の顔を覗き込んでいた

その女は大きく目を見開き、ジッと叔父を見つめていたらしい

さすがの叔父もビビり、しばらく何も出来ずに見つめ合ったらしい…

しかし気性の荒い叔父が、その女を見つめながら叫んだ!(実際に言葉を発したかは覚えてないらしいが…)

来るなら来い!!

ひでぇ目にしてやる!

その瞬間

女は消えてしまった…

以来、女はおろか金縛りにもならずに自分の家が出来上がるまで住み続けた

なんとも気が強い叔父である(笑)

怖い話投稿:ホラーテラー アックマンさん  

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