短編2
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車の上に

AとAの彼女、BとBの彼女の4人でドライブに

行きました。そのドライブの帰り道の事です。

夕焼けも終わって、だんだん辺りが薄くなってきたころ

A達の走っている車も、その前後の車もライトを付けました。

一日中遊んだ後だったので運転していたAも含めみんなは

眠くなってきています。そこでAがみんなで怖い話をしようと

提案しました。一人づつ順番に人から聞いた話や自分の体験

等を語って、その場は盛り上がっていました。

辺りはすっかり暗くなりました。

その時、すれ違った車にパッシングされました。

ただのパッシングではなくなぜか、しつこく何度も

パッシングされました。

Aは何だろうと思いましたが、みんなは話に夢中で

気が付いていないようでした。

半ドアかな?とも思いましたが大丈夫そうです。

ライトもちゃんとついています。

そんなことを考えていると、後ろの車がいきなり

ブーブー!!とクラクションを鳴らしてきました。

そしてまたパッシング。

何事かと今度はAの友達や彼女も気が付いたようです。

でも、その時脇に車を寄せるくらいの幅がなかった為

車を止める事ができずそのまま走っていました。

すれ違いざまに何かを叫んでいく人までいました。

信号が赤になっているところでようやく車をとめることが

できたとき、隣の右折斜線に入った車がA達の車の横に

つけてきて、窓を開けて何か言ってきます。

Aが窓を開けて、話を聞きました。

信号が青に変わり、隣の車は行ってしまいましたが

Aは青ざめた顔をしてなかなか車を走らせようとしません。

Bがどうしたの?なんだって?

と聞くと、Aは

「・・・俺たちの車の上に子供が乗っていたんだって。

でも、それを言おうと思って隣に車を止めてみたらいなく

なってたんだって」

Concrete
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