短編1
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生命複写機

あるコンビニには、自分の似顔絵や顔写真をコピーすると、死に顔を映しだすといわれるコピー機がある。

俺はこのコピー機に聞きたい。

息子があとどのくらい生きられるのかを。

息子は非常に症例の少ない難病で、一応、余命半年と。

ここに息子の写真が。

答えを知るのが怖い。

でも、残り時間を有効に使いたい。

息子のために、皆のために。

さぁ、教えてくれ。

俺に現実を叩きつけてくれ。

写真がコピー機の光を浴びてしまった。

機械音とともに一枚の紙がひらり。

そこにはしわだらけの顔になった息子が!

あぁ!ちゃんと生きられるじゃないか!!

よかった。

成人式も、働く姿も、孫の顔も見られる!

なんて嬉しいんだ・・・。

・・・。

息子は半年で亡くなった。

コピー機は嘘をついていない。

極度の脱水症状でしわだらけになった顔が証明した。

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