中編3
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ビチャビチャ

ある夏の日の夜、俺と、友達のKは夜の学校に侵入することになっていた。前から夜の学校に入って肝試しをしてみたいと思っていたからだ。

俺『ドキドキするわーw』

K『いよいよだな』

そういいながら俺とKはあらかじめ開けておいたトイレの窓から侵入した。

侵入してみると、校舎の中はシーンと静まりかえっていて、いつも見ている光景とは思えなかった。

俺とKはとりあえず、自分たちの教室である2ー6に向かった。

俺『なんか不気味だな』

K『そうか?』

次々と誰もいない教室を通り過ぎていく。そしてついに2ー6の教室が見えてきた。

K『さっそく入ってみようぜ』

そういってKがドアを開けようとするも、開かなかった。

K『あれ?開かないなー』

俺『まじで?なんかがっかりだな』

そういって諦めようとした瞬間、なにやら音が聞こえてきた。

俺『…なんか聞こえない?』

K『え、お前も聞こえたの?なんか音がするよな…』

「…ビ…ビチ…ビチャ…ビチャ…」

俺『やっぱり聞こえる…教室からだ』

そう思って後ろのドアについている窓から教室を覗いてみるが、特に異変はない。

K『…前の方から見てみようぜ』

そういってKは前の方にあるドアへ向かった。

歩いていたKは突然ドアの前で立ち止まった。

K『…おい………』

Kは目を丸くし、凍り付いたような表情をしていた。

俺はすぐに異変に気づき、Kの元へ向かった。すると…

誰もいるはずのない教室に、一人の男がすわっていた。

座っていたのは、ドアのすぐそばの席だった。

俺とKは絶句した。

その男はなにやら、下を向いてブツブツつぶやいている。明らかに様子がおかしかった。そしてその男は、ビチャビチャとよだれのようなものをたらしていた。聞こえていた音はこの音だった。

俺はとっさに危険を感じた。

動物の本能的何かなのかは分からないが、とりあえずこの場にはいてはいけない気がした。

それはKも同じだった。

俺『やばい!逃げよう!』

K『……!!』

俺とKは全速力で走った。

後ろを振り返ってみると、鍵のかかっているはずのドアが開き、そこからその男が出てきた。

「……ははっハッハッハッハッハッハッ」

その男は不気味な笑みを浮かべながら、追いかけてくる。

K『うわぁぁぁぁあああっっ!!』

無我夢中で走り、侵入してきたトイレの窓から脱出すべく、トイレへと向かう。

後ろを向いている余裕はなかった。ただ怖くて怖くて、不気味な笑い声が迫っていて、何も考えることができなかった。

逃げている間、男の笑い声はずっと聞こえていたが、トイレに入ったとたん、その不気味な笑い声がなぜか突然消えた。

俺『ハァ、ハァ、あれ?声が消えた!?』

K『もう追いかけてきてない…のかな?』

俺とKはトイレに入った途端、声が消えたからか妙な安心感があった。

俺『よし、あとは出るだけだ』

そういって窓を見た瞬間、

あの男がよだれをたらしながら、不気味な笑みを浮かべてこちらを見ていた。

「……ひと…り…さ…みし…い………」

俺は気絶した。

K『……い……っかりしろ…おい!』

ハッと俺は目を覚ました。Kが必死に俺を呼んでいるのに気が付いた。

K『…やっと気がついたか。大丈夫か?』

俺はどうやら外にいるようだ。

Kが気絶した俺を担いで窓から脱出したらしい。

K『どうしたんだ、いきなり気絶して?

あと少しで脱出だったのに』

俺『…え?お前あの男見なかったの?』

K『…あの男?トイレに入ってから見てないだろ』

俺『…え?たしかに見たけど…「ひとりさみしい」って言ってなかった?』

K『え?気のせいだろ。それよりアイツ何だったんだよ!なんで夜の教室に人がいんだよ!』

どうやらあの声を聞いたのは俺だけだったようだ。とりあえず学校から出ることができて安心した。

俺『ふぅ…』

ほっとした瞬間、また音が聞こえた。

ビチャ…ビチャビチャ…

見上げてみると、あの男がKの後ろにいた。

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自分の学校でそんなことおきたら、行きたくなくなるな…

KHのソラのアイコン、いいですね\(^o^)/

おもしれええwwwww
ビチャ兄やばすwwww