中編3
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あのとき

昔、元彼と付き合っていた頃の話です。

彼の家庭は両親が離婚していて、また、彼もバツ1でした。

彼は兄と姉がいて姉は行方がわからないという話を聞きました。

いろいろな話を聞くうちになんとなく彼の家には何かいるのではと思って話を聞いていました。私は霊感がないと思いますがそういう話は大好きで、なんとなく気配がするというのは感じる方でした。

彼は最近、亡くなったおばあちゃんが仏間を歩いていると言いました。

彼の顔は真顔だったし、私は例の存在を信じていましたので話を聞いて、なぜか彼の家に入ったことがないのに彼のおばあちゃんらしい人が二階の隅の部屋にいる情景が頭に浮かんだことを言いました。

それを聞いた彼は驚いて、

「それ、姉の部屋だよ」

そしておばあちゃんらしい人は足を伸ばして膝をさすって座ってるということも付け加えると、

「…おい、ばあちゃんいつもそうやって、膝さすって座ってたぞ」

そのとき私と彼にはなんとなく呼んだり、感じる力があるのではと思いました。

彼の話ではおばあちゃんはお姉さんのことをすごく可愛がっていて、行方知らずになってから会いたいのに会えずじまいでこの世を去ってしまったことが悲しかったのではと思いました。

また、しばらくして市内で有名な大きな寺にいきました。市内で近いのに生まれて初めていく寺でかなりウキウキしていました。彼も中には入ったことがなかったみたいで同様ドキドキしていたそうです。

なんら普通の寺ではありましたが、やはりそういう気配というか威圧感というか雰囲気はあり、2人でそんな話をしながら寺を後にしました。

寺に行った日から何日かして、私は怖い夢を何度もみるようになりました。

夢の中で顔に白い布を被せられて水をかけられている(ぴったりくっついて息ができない)夢を続けてみるようになり、夢の中で起きないとダメだと自分に言い聞かせて起きるのですが、それがだんだん起きれなくなって最終的には後ろから誰かに肩を叩かれて振り向いたら女性の高笑いと共に「こっちだよ」と手招きされた時に起きました。

汗はびっしょりだし、泣きたくなるし、彼に相談して寺にお祓いをしてもらおうと思ったのですが、日にちも合わずまた、私たちの関係も複雑でしたのでお祓いにはいけませんでした。

そういうのに詳しい同僚がいたので、話を聞いてもらったところ、近場にいないけど話したらなんとかしてくれる友達がいるといったので頼みました。

そしたら、電話をしただけでそのことを知っていてきっと電話がくるのではと思っていたそうです。話によると私は彼と霊を連れて帰ってきてしまったようでした。

その前に彼が昔撮ったのだと写真をみせてくれたのですが、写真には炎のような光が入ってました。最近になり気づいたらあったと言っていましたが、その話を含め私たちはどうしたらいいのか聞いてもらったところ、やはり盛り塩がいいということでした。どちらかと言ったら私の方に霊はついてきて写真の光は怨念の意が強いこと、また少し私たちの複雑な関係なのも引き寄せる要因だったようでした。

毎日玄関に入る時は塩を体に振っていましたし、もう一度寺に行き拝んできました。

いつの間にかその夢は見なくなり私たちも別れました。

私たちの関係ー。

彼は彼女がいたのですが、私が間に入ってしまい彼を奪って付き合いだしたので、何かそういう類の霊がついてきたのでは?ということでした。

それから、私は何度か霊体験をするようになったのです。その話はまた今度。

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