中編3
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呪いの代償。

凝りも懲りなくまめのすけ。です。肩は凝ります。

引き続き、とある筋から入手した話を掲載したいと思います。どうか引き続きお付き合い下されば幸いです。

※下記の文章に登場する人物は全て仮名です。

これは……二十年近く前の話なのですが。とあるアパートに住んでいる宮原さん夫婦の妻、明美さんが美枝子という女性にナイフでメッタ刺しにされ、亡くなるという何とも痛ましい事件が起きました。

明美さんの夫である高道さんが会社から帰宅すると、既にアパート内は血の海。中には事切れた明美さんと、毒を飲んで倒れている美枝子を発見し、すぐさま警察に通報。美枝子は救急車で病院に搬送されました。

美枝子の物であるとされた鞄が室内に転がっており、その中から何とも薄気味悪い一枚の絵が見つかりました。薄暗く沈む山を背景に、中央に右腕のもがれたフランス人形、向かって左に紫色の蝶、向かって右に赤い砂が流れる砂時計、人形の手前にナイフの絵が描かれてありました。

これは所謂「西洋版丑の刻参り」です。丑の刻参りといえば、午前二時、白装束に身を包み、首に鏡を下げ、顔を赤く染め、神社に出向きます。そして憎い相手に見立てた藁人形に五寸釘を打ち付け、七日七晩呪うのですが……これは日本版。

西洋版では、美枝子が持っていた絵が言わば藁人形の代わりなのです。右腕のもがれたフランス人形を憎い相手に見立て、千枚通しでぶすりと刺して呪うのが西洋版。

どうやら美枝子は、明美さんを呪っていたらしいんですね。そして呪うだけでは飽き足らず、明美さんを刺殺してしまった。

何故、美枝子はそんな恐ろしい凶行に出たのか。それにはドロリとした男女間のもつれがあったのでした。

元々、高道さん、明美さん、そして美枝子は同じ会社に勤めていました。美枝子は仕事をする傍ら、児童養護施設を回り、ボランティアを行う優しい人柄でした。

そんな彼女が奇行を始めたのは、高道さんと明美さんの社内婚約が発表されてからでした。

明美さんのデスクに「結婚は許さない。ウラム」と書いたメモを何度も起き、上司からも注意を受けましたが止めることはありませんでした。ついには「結婚するなら赤い砂時計に殺人ナイフ!」と書いた手紙を明美さんに送りつけたのです。

しかし、高道さんと明美さんは結婚。結婚して一ヶ月が経つか経たないかの内に、今回の事件は起きたのでした。

高道さんや会社の社員から聞いた証言によると、美枝子の一方的な思い込みだったようです。高道さんは美枝子と関係を持ったことはなく、あくまで同じ会社に勤める社員として接していただけでした。

美枝子は一命を取り留めましたが、未だに昏睡状態が続いており、時たま譫言のように呟くのだとか。

「嗚呼、怖い!フランス人形が追い掛けてくる!赤い砂時計!殺人ナイフが飛んでくる……!」

人を呪わば穴二つ。彼女は今、身をもってそれを体験しているのです。

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赤煉瓦様…

大丈夫っス(^_^)/お気になさらずに

そんなに気にしてると、umiまにゃ~に しちまいますよぉぉ

うぎゃ~ uniまにゃ~様 ハンネ間違えてました。
この場を借りてのお詫び申し上げます。なにとぞお許し下さい。

まめのすけ。様 お久しぶりです。
なにやら物騒極まりないデスね… 呪いや怨みの力は計り知れませんが、どんな形でもある意味願いが叶った時から自分自身に返ってくる………

消費税値上げで三週間休むことなく走らされ、ブラックな会社と怨んだけれど、恨むのやめよう。
なぜかここに来て、umiまにゃ~様 hika様 ダレソカレ様 等、お歴々の方の名を目にすると、何故か落ち着く自分に気づきこれからも愛読させて頂きます。

呪…恨み言は捨てなされ

思い込みって怖いッスねぇ(+o+)

…おなかすいた…(-"-)

ご飯 何を食べる???今日はあなたの好きな物作るわっ
ねぇ おまめさん 今日も一緒に食べようね(*^。^*)

…なんて事あったら怖いッスね

西洋にもそのような儀式があるとは…そういった儀式は西も東も昔も今も変わらないのでしょうかね、そういった対象にはなりたくないものです>_<

口から出た言葉も良いことも悪いことも己にかえってくるとかいいますものね…気をつけなければと思いつつ やはり不平不満や愚痴が出てしまいます(´・_・`)

私も慢性的な肩凝りですが…まめのすけ。様は大丈夫でしょうか?
日々 働いてお疲れでしょうに、二つもお話を投稿して下さいましてありがとうございます!まめのすけ。様、時には ごゆっくりなさってくださいね(*´◡`*)