中編3
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里帰りをしました。久々に帰って来たら大分道が拓けていたけどやっぱり田舎でした。

親の車を借りて、懐かしい場所を一人でドライブがてら巡っていました。

昔住んでいたところが廃墟になってたり、仲の良かったおばちゃんがもう寝たきりになってたりと私の居ない間随分と時が経ったんだな、と改めて思いました。

そろそろ帰ろうか、と思って地元の人でも年に1回通るか通らないかというような獣道(一応砂利は敷いてあります)を久々に通って帰ってました。

この道は車が一台しか通れないような細い道です。地元の人がみんな都会に引っ越してしまい今じゃお年寄りか私のような警察の居ない道を好む不良くらいしか知らないような道なのですが、道の左にガードレール党無く川があり、右にもなんの境も無く山があり道幅が2mくらいなので景色が凄く綺麗なんです。

その道を進んで行ってると、一匹の三毛猫が死んでいました。頭がだけがぐちゃぐちゃになってて、きっと車に轢かれたんだろうな、可哀想だな、と思いながら通り過ぎました。

土砂崩れか何かで道が途中崩れていたので徐行運転してたら、子鹿が死んでいました。なかなか鹿の死骸を見ることなんて無いからびっくりして車を降りて写メりました。

とても綺麗な死骸でした。銃で撃たれた跡があったのできっと猟師さんから逃げてきて息耐えたのでしょう。

今日はなんか気味が悪いな、と思いながらまた車を走らせていました。

そしたらまたあったんですよ、死骸が。

今度は子猪の死骸でした。

段々大きな死骸になっていて本当気味が悪いけど何年か人が通らなくなったらこういうところで動物達は死んでいくんだろうな、と自然について考えました。

進むにつれ土砂崩れの跡も無くなってきて、少しスピードを出して通ってたら道の真ん中におじいちゃんが立っているのが見えました。

道が狭いからおじいちゃんが避けてくれないと通れないから仕方なく車をとめたのですが、おじいちゃんは中々動きません。こっちをただじっと見てつっ立っているので、ぼけているのかな、と思って窓を開けて

「おい避けろじじい!」

と怒鳴りました。

おじいちゃんは相変わらずこっちをずっと見ています。ため息をついて窓を閉めました。

まだ時間もあるし、元の道まで出ようと何mかバックしたらそれに合わせておじいちゃんも歩いてついてきました。なんなんだよこのじじぃ、と思った瞬間にちょうど私がさっき車を止めてた場所から先で土砂崩れが起こりました。

死ぬかと思いました。

なぜかおじいちゃんと私の居るところから後ろは無事でした。おじいちゃんが助けてくれたのかな、とそんな気がして車を降りておじいちゃんに

「ありがとうございました」

と礼をしました。

しかしおじいちゃんは私をじっと見たままびくともしません。

本当に気味が悪かったのでそそくさと車に戻ろうとした時に耳元で女の子の声がしました。

「また食いそこねた」

なんで女の子?振り返るとおじいちゃんが気持ちの悪い笑みを浮かべてました。

帰り道、なぜか動物達の死骸が全てなくなってました。

今思えばおじいちゃんが徒歩であんなところまで歩けるはずないですよね。

おじいちゃんがどうなったかは知りません。

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mamiさんへ
私にもよくわからないです。
もしかしたら同一人物かもしれないし、違うかもしれないけど、あの道を2度と通りたくないのは確かです笑

おじいちゃんも女の子(の声)も化け物だったとしても…やはり、おじいちゃんは助けてくれたのでしょうね。
まさか、おじいちゃんと女の子(の声)が同一人物!?

Noinさんへ
やっぱりあのじじ…失敬。おじいちゃんは化け物だったんですかね。
その山は元々紅葉で有名なところなんですが、私が住んでいたとこも含め村はほとんど廃村になってました。

ガラさん、コメントありがとうございます。
お久しぶりです⊂((・x・))⊃
おじいちゃんは本当に気持ち悪いです。
声が幼い女の子だったからもうぞわっとして逃げ帰りました(´Д` )
やっぱり、慣れた道だからといって長い事通ってなかったら油断しちゃだめですね。

化け物だな···
本当、見事なまでに謎だらけですね。
そのじじ..おっと、おじいさん。

凄く気持ち悪いですね、そのおじいちゃんはなんなんでしょうかね。