短編2
  • 表示切替
  • 使い方

イマキヨさん

wallpaper:148

music:5

主人公和夫は、その日、二年間付き合った彼女に別れを告げられた。

wallpaper:988

家に帰ると、内定の手紙が来ていた。開けてみると不合格の字が。

手紙を床に投げ捨て、ごろんとしていると、

wallpaper:43

music:2

突然テレビがつく。

テレビのほうをみると、そこに

wallpaper:796

黒い頭巾をかぶったおじさんがポテチを食べながら座っている。

和夫は不審者と思って警察を呼ぶが、警察には見えないらしい。

「だからここに!黒い頭巾をかぶったおっさんが!」

「・・・!黒い頭巾・・・!!ここにいるの!?」

「だからそうですって」

「いや〜」

すると突然おがみだす警察。すると、

「何やってんの?」

「いや〜、初めてだよ〜、取り憑かれた人みたの。」

「と、取り憑かれた?」

「まっ、頑張ってね!」

「え?」

wallpaper:207

music:1

次の日、大学の友達にそのことを話すと、そのおじさんが「イマキヨさん」という座敷わらしのような物だと知る。

「イマキヨさん」は、1人暮らしの人に憑き、幸せを呼ぶ、といわれているらしい。しかし、ルールがあり、イマキヨさんを無理矢理追い出さない、イマキヨさんを傷つけない、イマキヨさんの前で引っ越しの話をしない、イマキヨさんにあやまらない、の4つだと聞く。そして、守らないと大変なことになる、とも教えられる。

「幸せを呼ぶ、かぁ」

wallpaper:988

music:4

家に帰り、イマキヨさんに話しかけたり、ポテチをあげたりしたものの、全くの無反応。その時、面接を受けた会社から不合格の連絡が。そこでイマキヨさんが笑ってしまったのにキレた和夫は、ルールを忘れ、イマキヨさんを追い出してしまう。

そして、部屋に戻ると、なんと

wallpaper:796

music:2

イマキヨさんが2人に増えていた。ルールを思い出し、それを紙に書いて見えるようにした和夫だったが、何気ない言葉でイマキヨさんを傷つけてしまい、4人に増えてしまう。

wallpaper:988

music:5

面接から帰ってきた和夫の家に、晴美(振った彼女)がやってくる。話をしているうちに、一緒に住まないか、という話になり、そのとき引っ越しの話をしてしまう。晴美に帰ってもらい、部屋をみると、イマキヨさんは増えてはいなかった。

セーフ、と思った和夫だが、後日面接に行った会社に

wallpaper:796

music:6

イマキヨさんがついてきていた。逃げる和夫だが、階段で囲まれてしまう。

そこで慌てた和夫は、イマキヨさんに「許してくれ!」と謝ってしまう。すると、イマキヨさんが近づいてきて、和夫はまるで吸い込まれたようになってしまう。

wallpaper:207

music:5

後日、和夫の友達が隣にいた女子大生に、イマキヨさんの話をする。そこで、ルールを破ったらどうなるか、と聞かれ、

「追い出したり傷つけたりするとふえて、引っ越しの話をすると

『はなれたくない』とつきまとるんだって」という。

その日晴美が家に帰ると、

wallpaper:43

music:3

突然部屋のテレビがつく。

「謝っちゃうとね・・・」和夫の友人は続けた。

「その人が、新しい『イマキヨさん』になっちゃうんだって・・・」

wallpaper:628

sound:39

shake

Normal
コメント怖い
2
2
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ

x hiroko様へ
コメントどうも有難うございます。
昔の世にも奇妙な物語で放送されていました。
前のイマキヨさんが人間に戻れるかどうかは分かりませんが、もしそうであれば面白そうですね。

返信
表示
ネタバレ注意
返信