短編1
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告白

「嫁が不倫してたのよ。」

飲み会の帰り。終点まで後4駅の電車内で、後ろから先輩が呟いた。

「早めに仕事終わって、驚かそうと思ってそぉっと玄関開けたら知らない靴があってさ。なんとなく嫌な予感がして2階の寝室に行ってみたら・・・知らない男と真っ最中だったよ。」

つらい話だなぁ。経験したくないなぁ。

「間男を叩き出して、嫁を問い詰めたんだ。そしたら開き直りやがった。あんたが悪い!寂しかったんだ!ってさ。」

ひどい話ですねぇ。逆ギレじゃないですか。

「もう自分でも訳がわかんなくなってさぁ。気付いたら殴り倒して首絞めてたの。」

…まぁ気持ちはわかります。裏切られて居直られたら自分もどうするかわからないですもん。

「我に帰った時には嫁さん死んでたよ・・・。殺しておいて言うのもなんだけど、愛してたんだよなぁ・・・。」

・・・惚気話よく聞かされましたしね。この話も何回目ですかね・・・。

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「すぐに後を追って首を吊ったんだけど、嫁がどこにもいないんだよ。お前嫁を見かけなかったか?」

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・・・何度私のところに来られてもわかりませんよ。

お願いですからもう成仏してください。

迷わないでください。

もう私のところには来ないでください。

お願いです。お願いです・・・・・。

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「・・・・・・嫁どこかなぁ。」

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49日を過ぎた頃、先輩は相談に来なくなった。

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ネタバレ注意

津軽為信さんの言い回し等、独特の雰囲気があり、とても面白いです(o^^o)

じゃなく、怖いです(⌒▽⌒)

他の2作品も読ませて頂きましたが、津軽為信色が好きです(o^^o)

次回作も楽しみにしております( ´ ▽ ` )ノ

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