短編1
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先生

ある日を境いに可愛いがっていた猫のちーこが家に帰って来なくなった。

子猫の頃に拾って大事に育ててきたちーこ。真紀はちーこが立ち寄りそうな場所を隈なく探し回ったが、どこにもその姿は無かった。

学校で親友にその話をすると、彼女も一緒にちーこを探してくれると約束してくれた。

その日の下校時に親友と川沿いの土手でちーこを探していると、橋の上から自転車に乗った担任の先生が声を掛けて来た。

「おーい、猫探しもいいが暗くなる前に帰るんだぞー!最近この辺りは事件が多くて物騒だからな!」

「はーい」と生返事をして、自転車にまたがり走り去って行く先生の後ろ姿をボンヤリと目で追う。

「もう今日は帰ろうか?」親友が鞄を肩に掛けながら言った。

「そうね…てか、ちーこがいなくなった事先生に言った?私この事は優子にしか話してなかったんだけど…」

「いや、私誰にも言ってないけど…」

反対側の土手に目をやると、自転車を停めてこちらをジッと見つめる先生がいた。

【了】

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mami氏、欲求不満氏、コメントさんくす!
最近夏バテぎみのロビンミッシェル子だ。
生まれ変わったつもりでハンネを変えてみたが、我ながらさっぱり成長していないのが残念だよ…ひ…

ロビン様には珍しいタッチですね。
ちーこのその後は想像したくないですが…