短編2
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清掃中

大学のある女子トイレはstudentsによりあるウワサがある。

だから皆大学のある女子トイレには誰一人入らなかった。いや、入れなかった。

その女子トイレはいつも清掃中になっていたからだ。

大学の中で唯一綺麗だったある女子トイレはこの大学が建設されてからはさすがに入れたのだが現在に至っては入れないようになっていた。他の女子トイレはその女子トイレと比べ汚く臭い匂いを放っていた。

女子達は仕方なく汚く酷い匂いを放つその女子トイレを使っていた。

だが、ある日匂いと汚さに耐えきれない女子が清掃中の女子トイレに入ってしまった。

「やっぱりこのトイレ、、匂いはしないし綺麗、、」

女子はそのトイレで用を済ませて手を洗っていた時だった。

キュ、、キュ、、、。

女子の背後から床を磨く音が聞こえた。

目の前に鏡があったため女子は背後を見れたが女子は恐ろしくてしばらく俯いていた。だが、なんでも聞こえるもんだから女子がゆっくり顔を上げ鏡を見ると普通の人よりもだいぶボヤけた清掃のおばさんとその様子を見る女子達が見えたという。

女子は不思議とそれを見ても怖くなかったらしい。あまりにも穏やかなその幽霊たちに思わず話しかけてしまうと

穏やかな雰囲気が突然冷たい空気に変わり凄い形相で女子を笑いながら睨みつけたらしい。

女子はその場で意識を失い

そのまま二度とこの世には姿を現さなくなったらしい。あの女子達の仲間入りをしたのだろうか、、。

それ以来トイレは使われなくなった。だが、たまにそのトイレを見に行く人は言う。「あのトイレ誰も掃除してないのに

綺麗ねー」

今も、、清掃のおばさんは掃除しているのだろうか、、

『くすくす』

『皆早く教室に戻らないと昼休み終わるよ』

『はいはい、ばいばいおばさん』

『またねおばさん』

Concrete
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