短編2
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従兄弟の見るモノ

前回は弟について語ったが、今回は下の従兄弟の話。弟と同い年だ。

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川の氾濫により流される人々の映像。空は暗く、全体がこげ茶色。

「助けてくれぇぇぇぇぇ!」

「嫌だぁぁぁぁ!」

「母さん!!!!!!!」

と口々に助けを求める声。そして、積み重なる死体…

だが、何よりも、周りに集まる霊の数が多い。霊よりもゾンビという表現の方が合っているかもしれない。

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そこで、いつもハッとして起きる。

昔から似たような夢を見る私にとっては何とも思わなかった。

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その頃、従兄弟の家では彼が大泣きしていたという。私が起きた時と全く同じ時間だった。幼い彼は、“悪夢”と言われるものを見れば大泣きしてもおかしくない。

内容を聞けば、これまた全く同じ。だが、きっと偶然に過ぎないと思い気にしないでいた。

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しかし、もう一度同じ体験をした。その次もその次も…

母曰く、従兄弟が祖父の墓参りに行くと起きているようだった。

不審に思った従兄弟の両親は、彼を霊媒師に見せた。

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どうやら、憑かれていたらしい。

実は、後々判明するのだが私の実家近くを流れる川は昔、大洪水があり多くの人が亡くなったという。その霊が従兄弟にイタズラをしていたという。何とも信じ難いが事実のようだった。その後、お祓いを受けて事は終わった。

因みに、私も両親に霊媒師のもとに連れて行かれそうだった。しかし、当時の私は物凄く嫌がった為、結局行かなかったと後から聞いた。

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では、何故、私も同じ夢を見たのか。

コレは未だに謎であり、今も時々起きる。

ただ、彼にとって、あの時ほどの悪夢は見なくなったというのがせめてもの救いと言えるのかもしれない。

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Faustさんの守護霊が強いんじゃないかな?血縁関係のある人の危険を受信してたんじゃないかな(/´△`\)?