短編1
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【狂人の町】徘徊

これは、僕が小学生の時の話です。

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僕の住んでいた町には犬好きで有名なおばさんがいました。

おばさんは、犬を三匹、飼っていました。

中でも、トイプードルのプチがお気に入りだったそうです。

おばさんがいつも通り、犬を連れて散歩に行くと

プチが急に車に向かって吠え始めたそうです。(よくいますよね。こういう犬。)

さらにその車を(なぜか)追いかけようとして道路に飛び出したそうなんです。

そしたら案の定、車に轢かれてしまったんですって。

轢いた相手は逃げ、そこには血塗れのプチだけが残されました。

おばさんはすぐに獣医に行き、治療をしたそうですが、

結局、ダメだったそうです。

おばさんは大層嘆き悲しみました。

毎日、夜中にプチの死骸を抱いて徘徊するほど。

僕も一度だけおばさんが徘徊しているの、見たことあるんです。

手元のプチは腐って異臭を放ち、

おばさんは髪がなくなっていました。

それからしばらくして、おばさんが失踪しました。

警察がおばさんの家に入ると

腐っていたそうです。

残りの二匹の犬。

そこまでプチ気にっていたのでしょうか。

僕には分かりません。

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