短編2
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疑問と答え

おれには霊感がある。

あると言っても多少なので喋ったりお祓いをすることなんて全くできない。ただ幽霊が見えるというだけだ。

霊感があることを羨ましいという人もいるが私はこの自分の特徴を無くしてしまいたいと思っている。

霊感がある人には分かると思うが霊には自分が幽霊が見えているということを悟られてはならない。

子供の頃はこれでよく痛い思いもした…

そんなおれだが幽霊について1つだけ意味の分からないことがある。

それは自殺をした霊の中には私達生きている人間に害を及ぼすことだ。

自殺をする人は自分の意志で死ぬのだからこの世に未練などないのではないか。未練があるなら生きているうちにやればいいのに。。

おれは毎朝通勤に使う電車で体が五体満足についておらず頭が半分欠けている女の霊を見ていつも思っていた。

理由を聞こうにもおれには冒頭で言った通り幽霊と話をする力はないし、試しに喋りかけようとも思ったがもしその女の霊がよくない霊だった場合見れることが悟られて自分が被害を被りたくもない。

おれはこの事がどうしても気になるのである方法を使って霊と喋ることにした。どうせ子供の頃から幽霊が見えると言って両親からも気持ち悪がられてきたおれだ。消えても誰も泣くことはないだろう。

おれの唯一の友達だった犬のパトスは誰が面倒を見てくれるのか、どうせなら保険に入っておいて迷惑ばっかりかけた親に少しでも金を渡したかった。

そんな下らないことを考えながらおれは今日も駅のホームにいる。

もうすくだ。もうすぐでおれの疑問が解かれる。

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