短編2
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美人局

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僕には今、明るくて優しくておしゃれでそして可愛い彼女がいる。

生まれて初めての彼女だ。

しかも告白をしてきたのは彼女の方

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「騙されてんじゃないの?」

「絶対何か裏があるな。」

「何かの勧誘じゃね?」

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と、周りからは散々な言われようだったけど

僕にはそんな言葉は全く届かなかった。

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むしろそんな忠告を聞かされる度

「ひがむな、ひがむな」と内心は笑っていた。

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そんなある日

いつもの様に仕事をしてると1本の電話が

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ガチャ

電話:「○○って奴いるか?」

僕:「はい?」

電話:「だから○○って奴いるかつってんだよ?」

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その迫力に思わず

「僕ですけど・・・」と、答えたと同時に

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物凄い口調で僕を脅し続ける電話口の男

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で、よくよく話を聞いてくと

僕の彼女は浮気してたらしく電話口の男が本命彼氏のようだった。

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まさか?と思いながら帰宅後彼女に電話するも

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彼女:「ずっと迷惑だったの。」

僕:「じゃあ、あの時の告白は?あの時のキスは?」

彼女:「何の事?ちょっと気持ち悪い。」

僕:「・・・・・・・・」

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すると今度は彼女の横にいたと思われる今朝の男から

「お前どうすんだよ」と電話で凄まれる僕

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僕:「・・・・・・・・」

男:「迷惑料として来週までに金用意しろ。」

僕:「・・・・・・・・」

男:「持って来なかったらどうなるか分かってんだろうなぁ?」

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どうしよう?

周りに相談したかったが今まで散々自慢してた手前

「ほ~らヤッパリ」と言われるのがどうしても嫌だったと言うか恥ずかしかった。

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だから金を用意する事も誰かに相談する事も出来ず

結局一人で男と会うことになってしまった。

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男:「金は用意出来たのかよ?」

僕:「スミマセン。出来てません。」

男:「お前マジか?良い度胸してんなぁ~」

僕:「・・・・・・・・」

すると男はニヤつきながら

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男:「俺の女とは絶対付き合えねえから(笑)」

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数時間後

ピッカピッカの高級車に乗せられた僕は

彼女はその男の妻だったと言う事を聞かされた。

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「彼女に会えるかなぁ(涙)」

Concrete
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