短編2
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無力

ある所に猫の親子がいました

その親猫は自分の子供をたいへん可愛がっていました

散歩に連れて行ったり

餌をあげたり

ノミをとってあげたり

それはもう猫っ可愛がりをしました

ですがある日それは起こりました

その猫の子供が近所の悪ガキ達に虐待され、殺されてしまいました

その殺され方が無残なもので、子供達は子猫の首を引きちぎりサッカーボールのように蹴って遊んだり

火を付けた子猫を見て笑ったり

針を刺し痛がる子猫を見て笑ったり

本当に無残なものでした

親猫がいつものように餌をとって子猫のところに来た時には、子猫達は変わり果てた姿で空き地に転がっていました

親猫は大変悲しみ、その子猫達をペロペロと舐めました

痛かったろうに

苦しかったろうに…と

そして親猫はあまりの悲しみに、子猫を丁寧に穴に埋めると、自分の命を絶ちました

川の中に飛び込んだのです

そして子猫を殺した悪ガキ達は普通に幸せに暮らしました

この一連の出来事を見ていた神様は思いました

これはあんまりだ、と…

だから神様は少年達に罰を与えようとしました

ですが、既に神様にそんな力は残っていませんでした

人間はもう神様なんてものは存在しないと思っているからです

仕方が無いので神様は子猫達の為に祈りました

それはなんの実益の無い祈りですが

可哀想な猫の親子を前に、何もしないでいる自分が許せ無かったのでしょう

どうか安らかに眠って下さい

そう神様は手を合わせました

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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