皆さんこんにちは。
一向に文章が上達しないふたばです。(´・ω・`)
己の練習に他人を巻き込んでやろうと、掲示板を建ててみました。
以下、ここでのルールを説明します。( ᴗ ̫ ᴗ )
↓
🌱ここは、短編の練習をする為の掲示板です。
🌱毎月単語を3つ、お題として出しますので、短編の「三題怪談」を募集します。
🌱「三題怪談」とは、1つのお話に決められた3つのお題のワードを入れなければならないという“縛り”で御座います。
🌱お話の長さの目安は、原稿用紙2枚分(800字)程度。
(あくまでも目安です、越えてしまってもヨシとします)
文字数カウント↓
https://phonypianist.sakura.ne.jp/convenienttool/strcount.html
🌱お題は毎月一日に更新されます。
🌱提出期限は毎月28日までとします。
🌱お話はいくつ投稿しても構いません。
🌱初心者大歓迎。実際私もほぼ読み専なので、文章が下手っぴです。軽い気持ちでご参加下さいませ。
🌱ここで投稿されたお話は、“ご自身で書かれたお話ならば”怖話の通常投稿にあげても構いません。
寧ろ、多くの方に見ていただけるよう、ここで試し書き、本投稿で完成品といったように使って下さいませ。
何なら他サイトでも投稿されている方は、そちらへあげるのも問題御座いません。
(※他の方の掲示板でも同じとは限らないので、その都度そこの掲示板主へご確認下さい)
🌱題名も付けて頂けると助かります(題名は文字数には含みません)。
🌱感想だけのご参加も大歓迎です。
🌱明らかな荒らしコメントは即刻削除致します。慈悲はありません。
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【5月お題】
「人混み」「電話」「花瓶」
投稿期間 5/1 0:00〜5/28 23:59
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ですがまぁ…建ててみたは良いものの、私が独りで短編を書き続ける寂しい場所になりそうな気がします……
そこで!ちょっとした特典代わりと言っては何ですが、ここで投稿されたお話は、私ふたばが朗読させて頂きます。ᕦ(ò_óˇ)ᕤ
具体的に言うと、YouTubeにてその月に投稿されたお題の回答を、纏めとして朗読してアップします。
素人の朗読ですのでレベルは低いですが、創作意欲の糧になれれば幸いです。( ᴗ ̫ ᴗ )
※朗読されるのが嫌だという方は、お手数ですが文末に「※否朗読希望」とお書き下さいませ。
📚過去のお題アーカイブ
【9月お題】「彼岸」「ぶどう」「ネジ」
https://youtu.be/DlNJ68yKIfA
【10月お題】「十五夜(月のみでも可)」「図書館」「菊」
(※お題提供:あんみつ姫さん)
https://youtu.be/iA4spsQlSMA
【11月お題】「りんご」「子ども」「落ちる」
https://youtu.be/UMVBBrycZqU
【12月お題】「肖像画」「塩」「M」
(※お題提供:むぅさん)
https://youtu.be/MJmFrqUqvj0
【1月お題】 「ウシ」「晴れ」「厄」
https://youtu.be/N0tX10EOJoE
【2月お題】 「僧」「遊泳」「踊り」
Extraお題「怪僧」「宇宙遊泳」「阿波踊り」
(※お題提供:嗣人さん)
https://youtu.be/9j2vK_kKzhE
【3月お題】 「風」「証」「波」
https://youtu.be/zZoV2ce7poU
【4月お題】「サクラ」「窓辺」「人形」
https://youtu.be/kZzfmq8cNvM
【5月お題】「母」「鬱」「川」
https://youtu.be/RNqUE92-K2k
【6月お題】「クラゲ」「雨」「失踪」
https://youtu.be/BM0ataca42E
【7月お題】 「天の川」「亀裂」「写真」
https://youtu.be/RcXTXfzfKUk
【8月お題】「手を振る」「扉の向こう」「呼ばれる」
(※お題提供:ラグトさん)
https://youtu.be/omL3byV-eF0
【9月お題】「アリス」「スープ」「ハサミ」
https://youtu.be/w20FnRK-bQQ
【10月お題】「バラ」「時計」「たばこ」https://youtu.be/g_zxwy1H73I
【11月お題】「無人探査機 」「提灯鮟鱇 」「地引網 」
(※お題提供:ロビンⓂ︎さん)
【12月お題】
「プレゼント 」「空席」「信号 」
【1月お題】
「トラ」「階段」「玉」
【2月お題】
「ネコ 」「チョコレート」「箱」
【3月お題】
「ウメ 」「日記」「歌声」
【4月お題】
「駅 」「看板」「ポスト」
【5月お題】
「灯り」「公園」「針」
【6月お題】
「カッパ」「アジサイ」「自転車」
【7月お題】
「浜辺」「貝」「欄干」
【8月お題】
「ニセモノ」「蝋燭」「指」
【9月お題】
「帰り道」「ビン」「コスモス」
【10月お題】
「先生」「空腹」「筆」
【11月お題】
「橋」「ゾンビ」「忘れ物」
【12月お題】
「足音」「雪」「吐息」
【1月お題】
「ウサギ」「獣道」「目」
【2月お題】
「鬼」「酒」「身代わり」
【3月お題】
「都市伝説」「ピアノ」「ボタン」
【4月お題】
「絵本」「珈琲」「霞」
【5月お題】
「シミ」「地下」「蝿」
【6月お題】
「ダム」「悲鳴」「カエル」
【7月お題】
「夏草」「鏡」「プラネタリウム」
【8月お題】
「漂流」「雲」「ラムネ」
【9月お題】
「神隠し」「お米」「カバン」
【10月お題】
「皮」「警告」「お札」
【11月お題】
「1週間」「影」「オレンジ」
【12月お題】
「ケーキ」「透明」「チャイム」
【1月お題】
「 」「 」「 」
【2月お題】
「穴」「遅刻」「節」
【3月お題】
「足跡」「惑星」「メッセージ」
【4月お題】
「卵」「楽園」「嘘」
※追記:ここのお話を本投稿へもアップされる方へのお願い
🌱先に述べた通り、ここに書いたお話は一般の怖い話にも投稿して頂いて構いません(そもそも著作権は作者のものですから)
🌱一般投稿分は掲示板のレギュレーションから外れますので、文字数を気にせず加筆修正しても何も問題御座いません。
🌱ですが、投稿の際には題名に“三題怪談”の文字を付けないで下さい(同じ企画系列の題名が並ぶとうんざりしてしまうユーザーが現れ、揉める為。実際、過去にそういう事がありました)
🌱また、お題の単語をお話の解説欄に載せると、その単語に気を取られて純粋な短編として楽しめないので、読者的には解説欄には“掲示板より”とだけ書いて頂けると助かります。
(コメントにお題の単語をネタバレ防止で公開するのはアリです)
(ここのページのURLは貼っても貼らなくてもいいです)
🌱代わりに、投稿作のタグ欄に、お題の単語タグ3種と“毎月お題の短編練習枠”タグが知らぬ間に付いております。十中八九私ふたばが犯人なので怖がらないで下さい。
企画というより常設となるこの場所は、細く長く続けていきたいので、何卒、ご理解下さいませm(_ _)m
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皆様、御忙しい日々とリレー小説御疲れ様で御座います(礼)。
先月は難解ながらも取り組み甲斐の有る御題を有難う御座いました。
御題に沿いました話が出来上がりましたので、御目汚しながら失礼致します。
*********************
『薔薇の香りの煙草』
これは私、影淵多喜男(かげぶち・たきお)が過去に巻き込まれた話だ。
あの時は、そうだなァ………誰彼スパスパ煙草を燻(くゆ)らせていた時代だから、バルブが弾けて飛んだ、違う違う。バブルが弾けるかどうかの時代か。地方にゃ関係無かったけども。でも牧歌的と言えば牧歌的ではあったね。
親父や従兄を筆頭に、実弟や悪友さえ煙草を燻らせていたけど、私は一向に吸う気も起きなかった。
そんな中、携帯灰皿を持参した悪友が、私の愛車の中で、煙草を吸って良いか訊いて来た。
学生の時分、女っ気も無く、アルバイトで貯めた金銭を当て込んだマニュアル式の軽自動車だったし、換気も兼ねて窓を開けさせて、呑気に宛て無きドライヴでもしようかと私も持ち掛ける。
*********************
走り出して、暫くしてから悪友がいつも通り煙草を吸うが何だか妙だ。
「凄い香りだな」
「凄いって何が」
「薔薇の香りなんて、一体幾等(いくら)すんのさ」
「何?桃の香りの奴だぞ俺のは」
信号待ちに上手い具合に引っ掛かったので、私はギアをニュートラルにセットして、悪友の持つ煙草の銘柄を見る。
────紛(まご)う事無き桃の絵が描かれている。
信号を見ると青になったので、ギアをローに入れて発進して、徐々にギアを切り替えて行く。
*********************
漫画の話や変な蘊蓄(うんちく)を話していて、少々怖い話でもしようかと私が言い出すと、悪友が嫌がる。
「イッヒッヒ」と気色悪い笑みを浮かべた私が、廃墟に忍び込んで、そこのバルコニーで手を振る仲間を見上げていると思ったら、その仲間が二階を探索していて、バルコニーには全然近付いていないと言う怪談を話し始めると、悪友は嫌だ嫌だとブーイングをし始める。
途端、
「何で薔薇と線香の匂いのするものなんて焚くんだよ」
と悪友が妙な事を言い始める。
今現在の主流であるオートマチック車輛とは違い、片手はハンドル、片手はギアに付きっきりであるから、お香なんぞ焚く余裕も無ければ火の元すら用意も出来ない。出来るとすれば、悪友が下部の方に有る、今はバッテリーの電源取りになっている、シガーソケットに手を伸ばせる位だろう。
ああ、確かに薔薇の香料と線香の匂いが混じった、変な感じの空気が車内に充満する。しかも窓を開け放っているのに、ムワっとした空気が出て行かず、へばり付いている様な具合だ。
「*〇※⇒/=:∩」
「────何か喋った?」
「言ってないって!ほら!君が怖い話なんてするから!」
横目で見ると脂汗をかいている悪友、私は車輛に標準装備されている余り正確で無い時計と、自分の腕時計とを見比べる………すっかり日も落ちて20:00か。
緩やかなアップダウンの場所を良く見ると、墓地公園と呼ばれる場所の近くを通っていた。
「南無阿彌陀仏(なむあみだぶつ)、南無阿彌陀仏」
ギアを切り替えつつ、幾度か私は何と無く御経を唱えて見る。怖いと言うより、涼しさで目が覚める感じで安堵する。
「────あれ?無くなったぞ。やったー………」
悪友が変な匂いから解き放たれたのが余程嬉しかったのか、妙な歓喜振りである。
そう言えば、薔薇の香料と最初は煙草、次は線香の匂いに混じった変な雰囲気が消え失せていた。
然し、深夜で無いにも関わらず、奇妙な事も起きるんだなと、私は眠気覚ましの板ガムを噛みながら、悪友宅に車輛の足を向ける。
────電球の街灯の群れが、「よう」とばかりに出迎えてくれている。
@ふたば さん
すみません、投稿するにあたり加筆しました。
公園の真ん中に立つ、背の高い時計台の針が午前2時を指し示す。
僕は、真夜中の冷たい空気に身を震わせながら、足早に時計台の足元へと向かう。
そこにはショートヘアーの女性が、半袖短パン姿で佇んでいた。いつも通り、タバコをくゆらせながら。
僕はほっと小さくため息をついて、それから「こんばんは」と声をかける。
どこか遠くを、見るともなしに見ていた彼女の顔が、僕の方へと向けられる。
すべての拒絶しているようでいて、同時に捨て猫のように誰かを強く求めている、そんな彼女の瞳。
「あら、またあなたなの?」
彼女はつぶやいた。
僕は彼女の名前を知らない。
だが、彼女がこの公園の近所に住んでいること、在宅でイラストレーターの仕事をしていること(ちなみに僕は在宅のプログラマーだ)、僕と同じで夜型人間で、深夜ラジオを聴きながら作業するのが一番はかどること、いつも深夜2時ちょうどにこの場所へ一服しに来ることなどを、これまで彼女と交わした会話によって知っていた。
「そろそろ、この公園のバラ園が見頃になるみたいよ」
そっけない口調で、彼女は言った。
しかし、その言葉の裏には「よく知っていたね」と誉めてもらいたい気持ちがあることを、僕は知っている。
心と身体が非常にアンバランスな、要するにかわいい人なのだ、彼女は。
「へえ、そうなんですか。よければ今度、一緒に見に行きませんか、昼間に」
僕がタバコの煙とともに軽口を吐き出すと、「起きれないくせに。まあ、私もだけど」と言って、彼女は微かに笑った。
時計の針が2時17分を指した。
突如、彼女が苦しみだした。
首筋を盛んにガリガリと引っ掻きながら、身体を震わせている。
口の端からブクブクと泡を吐き、ついはガクンと頭を下げた。
全身から力が抜けている。
と、彼女の脚、腕、首がザクリ、ザクリと見えない何かに切り裂かれ、次いで脚と腕の各関節も同様に切り分けられた。
目の前の虚空には、バラバラになった彼女のパーツがフワフワとしばらく漂っていたが、やがてタバコの煙のように薄くなり、空へと立ち上って消えて行った。
ああ、今日も見られた。
僕は胸を撫で下ろした
半年前、まだ春先の時期に、たまたま夜の公園で出会った彼女。
度々この場所でタバコをふかしながら、くだらない話をした彼女。
彼女の装いが、半袖短パンという、若干目のやり場に困るようなものになってきた、初夏の頃。
バラ園の花たちが、そろそろ見頃を迎えるという季節。
あの日の、午前2時17分。
僕は背後から彼女に忍び寄り、丈夫な紐で首をしめた。
その後自宅に背負って帰り、バラバラのパーツに切り分けて、翌日、この公園の土の下深くに埋めたのだ。
ーーなぜかって?
彼女がかわいい人だったから。
身寄りもなく友だちもなく、たまたま深夜の公園で出会った僕なんかに、警戒しながらも興味を持ってくれるような、そんなかわいい人だったから。
それにしても、殺害後も彼女とこうして深夜のひとときを過ごせるのは、予想外の幸運だった。
加えて、彼女に僕の行為がバレていないことも。
背後から彼女の首を締めた際、僕は念のため覆面を被っていたので、彼女は僕が犯人だとは思わなかったはずだ。
しかし、幽霊の理屈は僕にはわからない。
身体から抜け出した彼女の幽霊が、自身の身体をバラバラに切り刻んでいる僕を見て、真実を知る可能性だって、あったかもしれないのだ。
結局、それは取り越し苦労だったわけだが。
だから彼女はいまだに、生前と変わらない態度で、僕との逢瀬を繰り返しているのだ。
自分を殺した犯人はおろか、自分が死んだことすら知らない、無垢でかわいい彼女。
毎日、あの初夏の日を繰り返し、新鮮な驚きと恐怖の中、死んでいく彼女。
いつか彼女に、すべてをバラしたらーー!
そんなことを想像しながら彼女と交わす会話は、以前よりもずっと、僕の心をときめかせるのだった。
ああ、今日もいい息抜きができた。
僕は大きく伸びをして、秋の夜中、のんびりと家路に着くのだった。
わかりました。
書き直します。
よって、一旦削除します。
やはり、短めにまとめるとなると、かなり難解になってしまいます。
今回は、とても書きやすいお題ばかりなので、これからアップする作品は800字以内、もしくは前後にまとめてみたいんですよね。
慌てずにクオリティの高い作品を描いていきます。
短編は、難しいです。
力量が問われますね。
でも、今回のふたば様の辛口コメントで、目が覚めました。
彼岸三部作の二作がまだ書けていないので、これから仕上げます。
それからにします。
(^_^;)
ただ、これから、本編に挙げる話は、私が描きたかったことを書きます。
分かる人には分かる といった内容になるかと存じます。
リレー投稿は、お祭りなので、こことは別に楽しく遊ばせていただきます。
ではでは、800字程度にまとめられるお話をアップします。
ほんと、ふたば様の三題お題では、分かりにくいお話ばかり書いていますよね。
(^_^;)
書き続けることが大事なので。
書き続けます。
バラは、育てるのがとても難しい花です。
ミニバラは、毎年チャレンジするのですが、なかなか増えてくれません。
でも、上手な人は、見事なまでに増やし育てているんです。
なかなか咲いてくれなかった 朝顔が、花を次々つけてくれるようになりました。
ちょっと嬉しいです。
ヘブンリーヘブン 天上の青 なんと今が盛りの花なのだそうです。
夏じゃない事がわかり、ちょっと感動しています。
このままだと、たぶん、冬の頃まで咲いていてくれそうな気がしています。
大きな花が見事です。
近々、画像にアップしますね。
ではでは、いましばらくお待ちを。
@あんみつ姫 さん早速の御参加有難う御座います( ᴗ ̫ ᴗ )
リレー小説は若々しい学生の雰囲気なので、こちらはシックな大人のイメージのお題です(*´꒳`*)
ミニバラって、花が小さめな分枝が目立つと言いますか、ベースがしっかりしているからこそ花が目立つみたいなところがありますよね。丁度、赤と緑は互いを引き立てる反対色ですし(╹◡╹)
薔薇といえば女性のイメージですが、内容を象徴するタイトルは、家主の男性目線だけでなく、その妻目線の題名とも受け取れる様な気がします。いやでも妻はこの物件の障りで亡くなった様に見えるので、もしかしたらそのもっと前の誰かの目線の可能性も否定出来ませんね……
各シーンの流れが少しだけ分かりにくいのですが、
元家主の男が(おそらく不動産の男と共に)この物件へと再びやって来る→元家主の回想→元家主の隣で不動産屋が愚痴る
という流れで、ずっと元家主目線のお話として読むので合ってましたかね(・・?)
初見で読んだ時、最初と愚痴のシーンは不動産屋さんの目線なのかと勘違いしてこんがらがってしまいましたorz
@ロビンⓂ︎ さん先月に引き続き御参加有難う御座います( ᴗ ̫ ᴗ )
久しぶりのマモル君!
確かにこんな格好で運転されたらいつ事故が起きてもおかしくないですねw
例え友人さんが事故を起こさなくとも、対向車線の運転手がたまたまこの格好に気付いてしまって手元が狂う創造をしてしまいました(≧∀≦)
お題を“活かす”のは確かに難しいですよね。特に今回はただ“使う”だけなら割と難易度が低いかも知れません(л・▽・)л
ですが、皆さんこのお題の雰囲気に合ったお話ばかりで出題者の私は既に満足げです(◜𖥦◝ )
@綿貫一 さん今月も御参加有難う御座います( ᴗ ̫ ᴗ )
お題発表から24時間以内というタイムアタックレギュレーションは無い筈なのですが、今月も物凄く早い投稿ですね(・・;)
タイトルの“名前のない”が、まるでドラマチックであるかのように見えて「別に名前には実際興味がないのだけれど、こうなってから『そういえば名前知らなかったな』と思ったから後付けでドラマチックにしよう」的なニュアンスにも読み取れて、たまらなくサイコパスですね╰(*´︶`*)╯♡
…もし、霊が死ぬ前の(意識が途切れるまでの)出来事を繰り返すのだとしたら、こういう身体がバラバラになる霊は意識がまだある状態で細切れにされていたのでしょうかね……?
わざと死なないよう注意しながらバラしていたのなら、反応も楽しんでいたのかもなのですねー(°▽°)(°▽°)
お題をうまくいかすのは難しいですね…ぶひ…
「マモル」
時計台の前で寝そべっている犬がいる。
でもその姿は誰にも見えていない。どうしてかというと、答えは簡単。アレは犬の妖怪だからだ。
この妖怪はいつも僕の邪魔をする。
この元犬は、僕が飼っていたパグ犬のマモルで、死んだ後も成仏する事なく、僕のそばにいる。
おそらく、僕の事が心配なんだと解釈しているが、直接マモルに聞いたわけではないので、なぜ妖怪にまでなって僕のそばに居続けているのかはわからない。
マモルは僕の姿を見つけると、シワシワの顔でウッシッシと笑った。
僕はムッとした顔でマモルをにらみつける。
笑われた理由は当然、僕が女の子に約束をすっぽかされたからだろう。
初めてデートの約束にまでこぎつけたアリスちゃん。もう約束の時間を30分もすぎている。
放置されている僕はといえば、薔薇の花束を片手に、自分なりに考えた中途半端なオシャレをしてたっている。事情を知っている人間がみたら、たぶん皆んな笑うかもしれない。
もう来ないのはわかっている。LINEを打っても既読にもならない。
スマホとにらめっこしている僕を見て、マモルがまたウッシッシと笑う。僕を心配しているとはとても思えない。
次の朝、友人と海に行くための用意をしていると、マモルが「ボクもついていく」と言う気満々の顔で僕を見ていた。
迎えにきた友人の車に乗り込むと、マモルがブヘン!とくしゃみをした。
車の中は煙草の匂いが充満していて、僕は友人に海に着くまではもう車の中で煙草を吸わないでくれと頼んだ。マモルは妖怪のくせに煙草の匂いが苦手なのだ。
友人はなんで?と言ったが、まさか後ろの席に煙草嫌いの犬の妖怪が座っているなんて言えないから、僕は禁煙中だと嘘をついた。
海まであと30分というところで、休憩しようという事になった。
友人がコンビニに入ったのを確認すると、僕は後部座席のマモルに問いかけた。
「やっぱり、行かない方がいい?」
マモルは話せない変わりに鼻を一回鳴らした。
ここまでの道中、マモルが何回も何回も鼻を鳴らすので、全く友人の話が入ってこなかった。
マモルがこんなに鼻を何度も鳴らして警告するのは、それなりの理由がある。
今までもそうだったから、無視はできない。この車が事故に巻き込まれるか、行った先の海で水難事故に遭うか。
僕はずっとこの車を自然にUターンさせる方法はないかと考えていた。
友人が「お待たせ!」と、頭にシュノーケルをつけて帰ってきた。目にはゴーグル。
おそらく、僕を笑わせて場を盛り上げようとしての事だろうけど、僕は引き攣った笑顔しか返せなかった。
後ろでは、ブヒブヒブヒブヒとマモルがやっている。
バイトまで休んで海を楽しみにしている友人を前に、僕は何も言う事ができない。今更行き先を変える訳にもいかないし、腹が痛いから引き返してくれとも言えない。考えている間に車はまた海に向かって走り出してしまった。
運転席でゴーグルをつけながらサザンを熱唱する友人。後ろではブヒブヒブヒブヒとやかましい妖怪。
このままでは必ず何かしらの危険が待っているのは間違いないのに、チキンな僕は何も言いだす事が出来ない。
ああ、僕はどうしたらいいのだろう?
了
@林檎亭紅玉 さん1番乗り有難う御座います( ᴗ ̫ ᴗ )
今回はシックな大人びた雰囲気を(私が読みたくて)求めたお題でしたが、いきなり大満足なお話でした。
思い通りに行くことが許されない世界、それがこの現実であり、そんな世界に対するやるせ無さと憎しみが、紫煙と薔薇のウイスキーに混ざりビターな味わいを醸しておりますね( ¯꒳¯ )ᐝ
個人的には、精神異常者には保護者・監視者を付けさせ、精神異常者が犯罪を犯した場合はその者達も罪に問われるようにすれば、必死になって身近な方々が犯罪防止に努めると思うんですけどね……
高齢者ドライバーも、身内に免許更新の承諾書を書かせて、もしその高齢者ドライバーが事故を起こした場合は承諾書にサインした身内にも法的責任を持たせるとかすれば、そもそも高齢者ドライバーが減りそう_(┐「ε:)_
「名前のない恋」
公園の真ん中に立つ、背の高い時計台の針が午前2時を指し示す。
僕は真夜中の冷たい空気に身を震わせながら、足早に時計台の足元へと向かう。
そこにはショートヘアーの女性が、半袖短パン姿で佇んでいた。いつも通り、タバコをくゆらせながら。
僕はほっと小さくため息をついて、それから「こんばんは」と声をかける。
どこか遠くを、見るともなしに見ていた彼女の顔が、僕の方へと向けられる。
すべての拒絶しているようでいて、同時に捨て猫のように誰かを強く求めている、そんな彼女の瞳。
「あら、またあなたなの?」
彼女はつぶやいた。
僕は彼女の名前を知らない。
だが、彼女が公園の近所に住んでいること、在宅でイラストレーターをしていること(ちなみに僕は在宅プログラマーだ)、僕と同じで夜型人間で、深夜ラジオを聴きながら作業するのが一番はかどること、深夜2時ちょうどにここへ一服しに来ることなどを、これまで彼女と交わした会話によって知っていた。
「そろそろ、この公園のバラ園が見頃になるみたいよ」
そっけない口調で、彼女は言った。
しかし、その言葉の裏には「よく知っていたね」と誉めてもらいたい気持ちがあることを、僕は知っている。
心と身体が非常にアンバランスな、要するにかわいい人なのだ、彼女は。
「へえ、そうなんですか。よければ今度、一緒に見に行きませんか、昼間に」
僕がタバコの煙とともに軽口を吐き出すと、「起きれないくせに。まあ、私もだけど」と言って、彼女は微かに笑った。
時計の針が2時17分を指した。
突如、彼女が苦しみだした。
首筋を盛んにガリガリと引っ掻きながら、身体を震わせている。
口の端からブクブクと泡を吐き、最後はガクンと頭を下げた。
全身から力が抜けている。
と、彼女の脚、腕、首がザクリ、ザクリと見えない何かに切り裂かれ、次いで脚と腕の各関節も同様に切り分けられた。
目の前の虚空には、バラバラになった彼女のパーツがフワフワとしばらく漂っていたが、やがてタバコの煙のように薄くなり、空へと立ち上って消えて行った。
ああ、今日も見られた。
僕は胸を撫で下ろした。
半年前、まだ春先の時期に、たまたま夜の公園で出会った彼女。
度々この場所でタバコをふかしながら、くだらない話をした彼女。
彼女の装いが、半袖短パンという、若干目のやり場に困るようなものになってきた、初夏の頃。
バラ園の花たちが、そろそろ見頃を迎えるという季節。
あの日の、午前2時17分。
僕は背後から彼女に忍び寄り、丈夫な紐で首をしめた。
その後自宅に背負って帰り、バラバラのパーツに切り分けて、翌日、この公園の土の下深くに埋めたのだ。
なぜかって?
彼女がかわいい人だったから。
身寄りも友だちもなく、たまたま深夜の公園で出会った僕なんかに、警戒しながらも興味を持ってくれるような、そんなかわいい人だったから。
それにしても、死んで幽霊になったあとに、認識が更新されないのは幸いだった。
背後から首を締めたうえに、覆面まで被っていたわけだから、万が一にも僕が犯人だとは、生前の彼女は思わなかったはずだ。
しかし、幽霊の理屈は僕にはわからない。
身体から抜け出した彼女の幽霊が、自身の身体をバラバラに切り刻んでいる僕を見ているかもしれないと、ずいぶん不安に思ったものだった。
しかし、それもとんだ取り越し苦労で、彼女は生前と変わらぬ僕との、殺人犯との逢瀬をいまだに繰り返しているのだ。
ああ、今日もいい息抜きができた。
僕は大きく伸びをして、秋の夜中、のんびりと家路に着くのだった。
タイトル入れ忘れてました!
『薔薇の復讐』です!!
『』
頼む。
一度だけ、一度だけチャンスをくれ……。
俺は震える右手に悪態をつきながら、何倍目かわからないウィスキーのグラスを傾ける。
馬鹿なことは考えるな、と、相棒は言った。もしそれが本当なら、俺たちが居る意味が無くなるじゃないか、とも。
「刑事って仕事は」
俯いたままの俺を慰めるように、相棒はわざと明るい声で言った。
「理不尽が多いもんだな」
わかっている。わかっている、でも。
「おい、馬鹿なことは考えるなよ」
あいつはそう言って、ポケットの中でよれよれになった煙草に火を点ける。
「あんなのは、頭のおかしくなった奴の戯言だ。本気にするんじゃないぞ」
時計を見る。時間は午前零時。
窓辺で薔薇が香る。
お前の為の薔薇が。お前が一番好きだった花が。写真の中のお前は、あの時と変わらずに微笑んでいて。花瓶の薔薇。赤い薔薇。
血の匂い。
あの女が来た、と、奴は言った。
別の女も、もっと昔の女も、皆。
奴の枕もとに立っては、恨み言を述べるのだと言う。
奴が殺した女たち。
血まみれで奴を取り囲む女の中に、俺の女房は居るのだろうか?
「本気にするな、お前らしくも無い」
わかっている。
わかっているさ。
「あいつは、おかしくなった振りをしてるんだ。少しでも罪が軽くなるようにな」
俺の相棒はそう言って、フィルターを噛み潰した煙草を苛立たし気にぺっと吐き捨てた。
「精神異常者は死刑にならない。腹の立つことに、俺たちの信じる司法とやらはそんな風にできている」
相棒は、俺を横目に見ながら二本目の煙草に火を点けた。
「でも、だからって。俺たちがあんな野郎の言うことを信じちまったら……」
薔薇が香る。
季節外れの、甘い匂い。
相棒ははっとしたように口を噤んで、それから自分を偽るように、わざと深く有毒な煙を吸ってみせる。
相棒の目にも、見えていたのかもしれない。
午前零時。
あの殺人鬼の周りを取り囲む、甘い香りの女たちが。
「被害者は」
俺は、一人きりの部屋で呟く。
フォアローゼス。
薔薇のラベルのウィスキーは、女房が好きだった酒だ。
「皆、赤い薔薇が好きな女だった」
精神異常者は死刑にならない。俺たちが信じた法律というものは、とてつもなく弱いものなのかもしれない。だが、俺達にはそれを遵守する……いや、世間の人間に遵守させる義務がある。
法が無力だなんて悟られてはならないのだ。
でも。
俺にチャンスをくれ。
チャンスを……。
奴に殺された女の数を数えるには、左右の指を使っても足りないくらいだ。
しかし、俺がこの濁った眼で見ることができたのは、せいぜい片方の指で数えられる程度。
化けて出るにも才能が居るらしい。
あの中にお前はいるのか?
俺の女房はいるのか?
それさえ、賭けだ。
俺は震える手で拳銃を持ち直す。
薔薇のウィスキーが、俺に勇気をくれる。
俺にチャンスをくれ。
もう一度、お前に会わせてくれ。
もしも、それが叶うなら。
二人で、奴に正義の鉄槌を。
法というものはやはり、無力なのかもしれない。
俺は相棒にごめんと謝って、引き金を引く。
しまった!もう10月だ!
という訳で、リレーも遂にスタートしましたが、こちらも新しいお題を提供致します ( っ'-')╮ =͟͟͞͞ 💣
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【10月お題】
「バラ」「時計」「たばこ」
投稿期間 10/1 0:00〜10/28 23:59
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気分転換にでも力試しにも、お気軽にご挑戦くださいませ( ᴗ ̫ ᴗ )
@ふたば 様
こんばんは。
さすが、我が息子ですね。
まずは、100話達成おめでとうございます。
たしか、キリ番100話目は、ラグト様でしたね。
今月は、難解なお題にも関わらず、たくさんの作家様が投稿し、本編にもアップしてくださいました。私も久しぶりに腕がなりましたよ。😁
ありがとうございました。
そうそう、話は変わって。
なんと。お優しいコメントでしょう。
私も数字にまつわる怖い話 100文字怪談で、
「4」にまつわる怖い話を、短い箇条書きで二つほど書かせていただきましたが、実は、4を不吉な数といって嫌がるのは、日本人だけのようですね。
中国では、偶数である4は、むしろ吉数と言われていますし。
キリスト教圏の欧米諸国では、「13」が忌み数と言われていますが、あまり気にしているとは思えませんでした。
ただ、私の怖いを押すタイミングが微妙なのでしょうね。
いつも「怖い」を押す順番が4番目なんですよ。
これからは、「4」という数字を踏んだ場合は、幸せの4と捉えることにいたしましょう。
この掲示板は、ふたば様主宰の掲示板?企画ですから。
四葉のクローバー んんん?
ふたば様×2 で よつば様ですね。
ふたば様がお二人いらっしゃるということで。
尚のこと、幸せな気持ちになりました。
よたかの星の朗読嬉しかったです。
ふたば様の優しく柔らかな声が、お話にマッチしていて。
聴きやすかったです。
私にとって、「よたかの星」「かわいそうなぞう」「幸福の王子」は、号泣トラウマ鉄板のお話でして。特に、よたかの星は、のどに引っかかったカブトムシを無理やり飲み込む場面や、夜空を鳴きながら飛ぶ姿を想像し涙腺崩壊でした。
宮沢賢治の童話は、見方を変えれば、良質な短編怪談 ホラー短編小説ですね。
@あんみつ姫 さん今晩は🌱
実はなのですが、9月で総話数100話にならなかったら、100話達成しそうな10月11月でお題に「キリ」を入れるつもりでした……
100話目というキリ番を誰が踏むのかなあ、なんて思いながら、霧、錐、桐、色んな変換があるのでお題に使ったら面白そうってノリですね( ̄▽ ̄)
まぁ、まさかの9月で15話も集まって101話になってしまったので、10月のお題には使わないんですけどね(。-∀-)
ちなみにこの掲示板は、主である私が植物ですので、4という数字は幸福のクローバーを象徴する数字だという解釈の方がしっくり来ます。
という訳で、キリ番のあんみつ姫さんには、お芽出とう御座いますの四つ葉のクローバーをプレゼントです⊂( っ*´ω`*)っ 🍀
私は、数字4に縁があると思われます。。
昨日の私の書き込みは、キリ番といっていいのか。
444番目。
まいったなぁ。(^_^;)
@ふたば 様
睡眠時間、ナポレオン並とはいきませんが、ふたば様の「よたかの星」のおかげで、毎夜熟睡出来ましたよ。
少なくとも、敷布団の上で、枕を下に、タオルケットと綿毛布、肌掛け布団を掛けて眠っています。大丈夫です。床の上にゴロン 状態ではございませんので、ご安心を。
いろいろお気を遣わせてしまい申し訳ございませんでした。
今月は、自分でも(・o・)するくらい筆が進み、4作アップできました。
他にもまださ3作品ありますが、三題お題を忘れた頃に、徐々にアップしていきたいと思います。
ハロウィンは、来月は採用しないとのこと。
また別の機会に書きますね。
作品投稿のペースが前半に集中してしまい、後半は、疲れてしまい、予定していた投稿ができなくなってしまいました。
_| ̄|○、
それと、やはり、いくら本編に挙げるからと言って、無制限に長いお話はNGですね。
次回からは、本当に800時の作品を三作以上、アップしたいと思います。
今月の朗読も楽しみにしています。
一つの単語から、言葉から、いろいろな想像の翼を広がるのが楽しくて。
難しければ難しいほど頑張りがいがありますね。
私の作風は、基本起承転結がはっきりしたお話になりますが、簡潔に わかり易い言葉や表現で、誰の心にも残るような作品を描けるように頑張りますね。
来月もよろしくおねがいします。
、
@あんみつ姫 さん今晩は( ᴗ ̫ ᴗ )
あんみつ姫さんの月4回投稿は、歴代1位の投稿ペースですので、むしろ心配しておりました(・・;)
最近はちゃんと眠れておりますでしょうか…?
ちなみにですが、今月は全部で15作品(+芝阪雁茂さんが2作品)と何故か先月よりも集まり、「100話突破は10月かなぁ」なんて呑気に思っていたら、9月で掲示板内累計100話を達成してしまいましたꪔ̤̥ꪔ̤̮ꪔ̤̫ ꪔ̤̥ꪔ̤̮ꪔ̤̫
(記念すべき100話目はラグトさんのお話)
10月のお題はリレーの方と雰囲気を分けたいので、ハロウィンっぽさは無いお題を予定しております。
さぁ、今月も張り切って朗読です(*•̀ᴗ•́*)و ̑̑
@カイト さん今晩は(=゚ω゚)ノ
留守電は、自営業かなにかで自分の家がオフィスみたいな場合はありそうな気がしなくもないです。
どちらかと言うと、空き巣さんが泥棒にしては不用意に動き過ぎといいますか、何だか行動が窃盗目的っぽくないと言いますか、部屋の主をストーカーする何者か、もしくは犯人は同マンションの隣人で100%家主が来ない事を知ってでもいないと不自然な感じはしますね(。-_-。)
解釈のしようによっては塚本さんもストーカー疑惑が生まれるので、もしかしたら主人公はストーカーホイホイの可能性が出てきますね…( ´∀`)