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短編2
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間違えました

夜中に失礼します。

以前にも書かせて頂いたのですが、わが家は処刑場のすぐ側にあります。

更に輪をかけて、目の前には救急病院と小児救急病院があるんです。

そのせいなのかどうなのかは分かりませんが、よく嫌な空気に触れる事があるんです。

何と言えばいいのか、背筋に弱電流が流れているような、ザワっとした感覚で、鳥肌とは違うんです。

霊感とかじゃなくて、直感に近いものなのかもしれません。

それでね、ある日、嫁様と買い物から帰ってきて嫁様がドアを開けようとした瞬間に例のザワが起きたんです。

ヤバイ!っと思ったものの、時既に遅し・・・。

ドアが開いたそこには・・・45歳くらいのおじさんが居ました。

思わず『あっ』と声を漏らすと、嫁様には『何かあったのか』と問い詰められるわ、おじさんはこっちを見つめているわ・・・。

嫁様は自分に輪をかけて怖がりで、少しでも怖い話をしようものなら鉄拳制裁が待っているので、本当の事は言えないと思い『いや、車に忘れ物した気がしたんだけど、何でもなかった』とごまかしても『嘘だ、何か居たんだ』と鋭過ぎる感にものを言わせて譲りません。

その間、おじさんはずっと自分を見つめているんです・・・。

微動だにすることなく、無表情で暗く深い瞳で・・・。

ダブルパンチの恐怖にどうしたらいいのかわからず焦っていると、急におじさんが口を開いたんです。

『すいません、部屋間違えました』

は?何ですって?

そう言うと、おじさんはご丁寧に玄関から出て行かれました・・・。

その後、嫁様におじさんの件を吐かされ、鉄拳制裁を有り難く頂戴しました・・・。

これと言って怖い話でもないのですが、ちょっとびっくりした経験だったので投稿させて頂きました。

ご意見、ご感想がありましたらお願い致します。

怖い話投稿:ホラーテラー 罪歌さん  

Concrete
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ひと騒がせなおじいちゃんですね( ´艸`)
でもなんかほっこり(*^^*)

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