僕が一人公園にいたらおじさんが来た。
おじさんが僕に話しかけてきた。
「ぼうや、ぼうやは一人かい?」
「そうだよ」
「ねぇぼうや、どんな色が好き?」
とおじさんが聞いてきた。
「僕は赤が好き、この前お父さんとお母さんが赤に染まって綺麗だったから」
僕は満面の笑みで答えた。
おじさんは眉間にシワをよせた。
「赤に染まったって何のことかな?」
おじさんは僕に笑いかけた。
「それはおじさんが1番わかるんじゃないかな?」
僕は笑い返した。
「何を言ってるかわからないな」
おじさんは僕をまじまじと見つめた。
瞬間一気に青ざめていった。
「き、君は!」
おじさんは後ずさる。
「おじさんはどんな色が好き?」
僕は隠し持っていた包丁を振りかざす。
ザシュッ。
「赤だよね?」
ザシュッ。
「赤だよね?」
ザシュッ。
「赤だよね?」
ザシュッ。
おじさん、僕を大好きな赤に染めてくれてありがとう。
だからお礼に僕も染めてあげるね。
おじさんが僕達にしたように……。
バイバイ、おじさん。
怖い話投稿:ホラーテラー つばめさん
作者怖話