中編3
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霊感テストの悲劇

ある女の人(以下Aさん)

が会社に行くと

みんながザワザワしていた

A「どうしたの?」

同僚「いや…今さぁ

霊感テストの仕方を聞いてたとこだったんだぁ」

A「わたしにも聞かせて」

何気ない普通の会話

でも聞かなければ

あんな思いはしなかった

その内容とは…

就寝する前に

自分の実家を思い浮かべ

すべての窓を全開にする

そして、

開けた順番に閉めていく。

と至って簡単なもの。

それで、それを

おこなっている最中に

人や動物がいた人は

霊感があるとか…

そんなテストだった。

A「帰ったらやってみる!」

まさに遠足前の

小学生のように

ウキウキしていた

そして…

家に帰り着き

無駄な時間を過ごし

眠くなるのをひたすら待ち続けた

時計も深夜12時を廻り

段々眠くなったので

霊感テストを開始した。

ぼんやり意識が

遠くなっていき

実家の家の映像が

目に映る

Aはゆっくりと

部屋の窓を片っ端から

開けていく

ちょうど

トイレの辺りを

通ろうとした時

階段から知らない男性が

いきなり足元に

絡み付くように

しがみついてきて

「…って、…って、…って」

と低い声で

泣きじゃくる様に。

そこで目が覚めた

なんて言ってるのかさえ

よく解らない。

でも私霊感あるんだと

少し不思議な

気持ちに包まれた

そして、朝方

電話がせわしく

鳴り響く

A「もしもし…」

母からだ

朝からどんより

した内容だった

親戚のおじさんが

亡くなったとの事だった

あまり知らない親戚

だったが小さいときに

お世話になったらしぃ

お通夜だけでも

きなさいと言われ

お通夜に家族揃って出席した

色んな人の

啜り泣く音が

淋しげなムードを作り出す

いとこがあまりにも

変わりすぎていて

びっくりもした

でも

一番びっくり

したのは…

遺影だった。

昨夜出てきた

あの知らない男性が

このおじさんだった。

息を引き取ったのが

12時を少し廻った

時間だったとのこと

お母さんに

昨夜の出来事を

全て話した

すると…

私は小さい頃

踊るバレエを

していたんですが、

そのおじさんが

何度もシューズ等を

買ってくれていたらしい

とても可愛がって

くれていたらしぃ

だから

最後に踊って

欲しかったんぢゃない?

と言われた。

全て繋がって

ほっとした

でも私は左足が故障して

踊れなくなってしまっていた

そんな悲しい気持ちのまま

帰宅した

家に帰るなり

疲れて眠ってしまった。

すると

なにも意識していないのに

実家の映像が

目に映る

とりあえず

家の中をウロチョロ

していた…

すると、また

トイレの近くを通ろうとした時だった、

階段からドタバタ落ちてきて、足元に絡み付くようにしがみついてきた。

また…

「…って、…って」

低く泣きじゃくる声で

A「おじさんごめんね

私もうバレエ踊れないの」

「…って、…って」

A「なんで言うこと

聞いてくれないの」

すこし怒鳴り口調で

言ってしまった…。

それでも

「…って、…って」

でもよく耳を澄ますと

踊って言ってないんですよ

「かわって、かわって」

怖い話投稿:ホラーテラー 怪盗Xさん  

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