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短編2
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キャー!

これは僕が高校生の頃に体験した事です。

この日は同じ文芸部の部員達が先に帰ってしまったので僕は一人で部室を後にしました。

辺りは真っ暗で何も見えませんでした。しかもこんな日に限って廊下の電気がついていないのです。

僕は一人で階段を下りていると、コツコツと誰かの足音が聞こえてきました。僕はビクッとして振り返るとそこにいたのは1つ上の先輩(眼鏡でショートで優等生)でした。

僕はホッとしてその先輩と一緒に階段を下りて行きました。すると今度は下の方から足音が聞こえてきました。隣のクラスの担任(スキンヘッドで眼鏡で泥棒ヒゲ)でした。今度は三人で階段を下りて行きました。

その時です。

「キャァァァーー!!」

と、微かではありましたが女生徒の叫び声が聞こえてきました。先生が「行ってみるぞ」と言うので僕と先輩は仕方なく先生と一緒にその声のした方へ向かう事にしました。

しかし、辺りを探しても女生徒は僕以外残っていなく誰もいませんでした。先生は「おかしいな~空耳か?」と。僕らもそう思ったので気にせずか帰ろうとしていました。

しかし、また「キャァァァァァァァ!!」と言う悲鳴が聞こえてきたのです。今度は最初の悲鳴に比べてとても大きな声でした。僕達は確信を持ってもう一度その悲鳴の聞こえた場所へ行ってみる事にしました。

しかし、そこには誰もいなく、勿論辺りを探しても全く人がいませんでした。

僕達は顔を見合わせ「おかしいな」と言いました。

そして気の所為だと思い帰る事にしました。

その時です

「キャァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」

ととても大きな悲鳴が聞こえたのです。それも僕らのいるすぐ後ろで…。

すると、僕の隣にいた先生と先輩が僕の腕を引っ張ってその場から一目散に走り出したのです。

僕は女生徒の中でも背が低い方だったので両脇の背の高い男性二人が引っ張って全力疾走すると足が浮いてしまっていました。

僕にとっての恐怖は叫び声より足が宙に浮いた事でした。

二人は一階の職員室前に着くまで走っていました。

職員室前に辿り着くと他の先生が如何したんだと言うような顔で出てきました。先生と先輩は先ほどの事を話していました。すっごい汗だくで息が切れていました。

しかし、その先生はまさかと言って信じていませんでしたが。

しかし、僕には見えていたのです。僕等の後ろにウチの学校の制服ではない女子高生が…。

体中がびっしょり濡れていました。

怖い話投稿:ホラーテラー 閃さん  

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