私が小学校3・4年生のころ。掃除時間に友人の話声が聞こえました
「・・この話を聞いたら、ある時目の前に白い壁か、黒い壁が表れて壁に吸い込まれてしまうんだって。」
面白そうな話なので、もう一度始めから話してもらおうと思いましたが、ちょうど掃除の時間が終わり、タイミングをはずしてしましました。
まっ、いいか。今度また聞いてみようと思いましたが、結局そのまま聞くことはありませんでした。
それから数日が経った掃除の時間でした。
私は靴箱の並ぶ玄関掃除の担当でした。ほうきでいつものように作業をしていましたが、ガン!!と音がして鼻が痛くなりました。
??何があったか一瞬分かりませんでしたが、すぐにガラスに自分で激突してしまった事に気がつきました。
いつの間にぶつけたか記憶になかったのですが、自分の間抜けぶりに失笑しながら前を向いたときに、ガラスのすぐ向こうに新築でまだ新しい真っ白な校舎の壁があることに気が付きました。
話にあったように、壁が「表れた」わけではないのですが、意識のないまま白い壁に正面を向いたまま歩いていた自分を想像すると恐ろしくなりました。
その後、友人に話を聞きなおすことはもちろんしませんでした。
有名な話なのかは知りませんが、白い壁・黒い壁の話を聞かれたことのある方は気を付けてください。
怖い話投稿:ホラーテラー もりもりさん
作者怖話