霊感持ちの娘が3歳の頃のある日、私は仕事場の同僚と一緒に家で飲もうと約束しました。
その同僚と娘は何度も面識があり、懐いて居たので、同僚が来るよって言うとキャッキャとハシャぎまくって居ました。
そして同僚がチャイムを鳴らしました。
娘はその勢いのまま、ドアの前まで行き、
「ママが開けるから待ってて!待っててね!」
とドアの向こうに居る人に叫ぶのが通常だったのですが…この時はドアの前まで行くと、ピタッと動かなくなり、何故か犬のように「ヴーヴー」と唸って威嚇しているようでした。
私は不思議に思いましたが、ドアの覗き穴から同僚だと確認して招き入れました。
娘は一目散に私の部屋へと逃げて行きました。
同僚はというと、悲しそうな顔をして居ました。
「ごめん、チビ今日機嫌悪いみたいで…」と謝り、気を取り直して飲み始めました。
夕食も食べながらだったのですが、娘はいくら呼んでも出て来てくれません。
呼びに行ってもイヤイヤと首を横に振ります。
こんな時に思い当たるのはやっぱり霊しか無くて、私はそれとなく同僚に聞きました。
「最近どお?変わった事無い?」
続きます*
怖い話投稿:ホラーテラー 咲っちょさん
作者怖話