校長のしたり顔が15年経っても未だ、忘れられない。
『私の名前は森田進一朗ですっ』
そうきたか‥
似せてやがった。
あのズラやろぅ。
小ツッコミを入れてしまっていた自分に心底落胆した。
そのくだらねぇ先程のともぞぅ回想も忘れてしまっている今の俺は、かの有名で偉大なトランプマンさんとハテナマークの扱いで良い勝負をしていた。
???
『ど、どうかしたんか?』
隣のヤサ男に声をかける。
ヤサ『ん? あっ、ううん あの剃り込みってあれも天然かなぁと思って はは〜』
ふざけるな。
話しと同時で目も逸らしてアンタずるいぜ。
こんな事ではわらわはメゲマセぬ。
すかさず、次は大男に
『何?なになにっ?』
大男『……ん。』
まただ。
ま〜た出たよ。
頷くの好きだねアンタは。
しかしその眼はソリ園から目を逸らすことは無い。
ヤサ『わ、わかった ワカッタ』
『あとで帰りに。ね!』
ヤサ男は高等技術の アイコンタクトで大男に華麗なるパスを通し、いつもの頷きでゴールデンコンビの誕生と共にこの場のホイッスルが鳴り響いた。
教室での初のホームルームでの席順並びに、ソリ園の点呼で体育館での二列横隊の意味を理解する。
『近藤敬二くんっ』
大男『はい…』
『佐藤豊くんっ』
俺『はいよっ』
『渋谷元喜くんっ』
ヤサ『は〜い』
俺の前には大男のダンマリ王ケイジが。
俺の右隣にヤサ男のソラシ王子ゲンキが座る事になった。
そんなこんなでホームルームは、体育会系のソリ園の筆記圧の高過ぎによる秘技チョーク折り(本日3本目)という眉唾の自己紹介で幕切れとし、いよいよ真相解明の時間となる放課後になって行ったのである。
続
けていい?
明後日になりますが
怖い話投稿:ホラーテラー 七味八味さん
作者怖話