最後に、仕事をこなして上に認められたら現実に自分の体で戻れる。
と言う事だった。
龍汰「……」
G「まあ、そうなるわな……取り合えず、コレ渡しとくわ」
そう言うと、Gは俺を殺したソノ銃を俺に渡してきた。
そして、Gは何処から出したか、漆黒の刀に持ち変えた。
G「最初の仕事は、自分の母親殺せ」
龍汰「は?」
G「上から呼び出し食らってるからさ、もう行くわ。また明日な」
そう言い残すと、Gは消えた。
龍汰「母親を殺せだと???」
ハハハハハ……
下の階から、
母親の笑い声がする。
俺は母親の笑い声が好きだ。
苦しい時も、母親の笑い声を聞くと安らいだものだ。
気が付くと、俺は自分の母親の頭に銃を突きつけていた。
龍汰「ハ……ハ………俺は…何してんだ?」
母「……」
母はずっと下をうつ向いたまま、動かなかった。そのせいで、母の顔は見えなかった。
ふと、テーブルに視線がいった。
テーブルには、包丁と俺の名が書かれた遺書が置かれていた。
母さん…死ぬつもりだったのか……
母「殺って…自分で死ぬよりかは息子に殺された方がいい」
そう言い残すと、
母さんは顔を上げ、俺を見た。
母さんの目は、ただただ優しかった。
それが痛々しい程伝わった。
龍汰「ヒィヒィヒィヒィヒィ……」
バキン!
母さんは、あの時の茜の様に頭から血を流し、死んだ。
俺は何をしてんだ?
自分の母親だぞ!
俺は知っていた。
親父を殺したのは母さんだと言うことを。
ッ!?
ベットで目が覚めた。
夢か?夢なのか?
あれからの記憶が一切ない。夢…なのか?
俺は居間に行った。
テーブルには、
包丁と遺書が置かれていた。
母さんの姿はなし。
夢じゃなかった。
夢じゃなかった。
夢じゃなかった。
俺は母親を殺した。
何も感じることが出来なかった。
俺は目を瞑り、
二度と目が覚めないことを祈った。
怖い話投稿:ホラーテラー ドラッグさん
作者怖話