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短編2
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日常の違和感

10年程前、私は単車の大型免許を取得し大型バイクに乗っていました。

毎日意味もなく街を走っていると、妙な違和感がありました。

  それは横浜の上麻生線という道を東神奈川方面に走っているときに、大学もある大きい商店街がある六角○という信号で信号待ちしている時です。

前に止まっている車とその後ろに止まっている原付のナンバーが自作した感じなのです。

仕事柄いつもメモとペンを持っているので、信号待ちをしながらナンバーをメモしました。

すると原付の方がバイクを脇に止め車の方に行き車に乗り込みました。

信号が変わり車は少し走りウィンカーを出して止まり、私の方を見ています。

私は徐行していましたがヤバそうだったのでその場は去りました。

   それから2週間後位して、また自作した様なナンバーの車を見ました。

今度はナンバーに気付かないフリをしてつけて見ることにしました。

するとあるビルの前に止まりました。

結構交通量がある道路に路駐していました。

以前見た原付も止まっていました。

私はその日はビルを確認するだけで帰ることにしました。

   後日友人に一連の話をしたところ、そのビルに行って見ようという話になりました。

私と友人AとBとAの彼女C子とその友人のD子の5人のメンバーです。

ビルに着くとエレベーターがあり、私とAとBが乗りC子とD子はエレベーターに乗らず1階エントランスで喋っていました。

エレベーターのドアが締まり5階に怪しい名前があったので行く事にしましたが、C子とD子が心配なので私とBが3階で降りて階段で降りて行きました。

1階に着くと彼女達が居ません。

焦って探しているとある部屋のドアが開き誰か出て来ました。

ドアが締まる瞬間部屋の中に彼女達の姿を確認しました。

私はその部屋のドアを開けて彼女達のそばに行くとD子の隣に座っている50歳位の男がD子の手にペンを持たせ、その手に手をかぶせ何か書かせようとしていました。

彼女達の前には何か湯呑み茶碗に入った飲み物があります。

私は男の後頭部を殴り「何やってるんだ!」と言うと男はニヤニヤしていました。

BもAと合流して来たので、彼女達を連れてビルを出ました。

後から彼女達に何があったか聞くと、男達は無機質に親切に話かけて来てお茶を飲まされた後、ぼーッとしてしまい、その間男達は自分たちの団体の活動の話をして今度本が出版されるので是非買うようにと勧められたみたいです。

その本は10数万円だか数万円だかするそうです。

その本を買わせられるための書類のサインをしそうなところでした。

その団体は同○○です。

あまり関わりたくないのであれからは近づきません。

今はあのビルはどうなっているか分かりません。

今は違和感を感じるナンバーも見ることも無くなりました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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