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中編3
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心配な母

私の母親はとても騙されやすいです。そんな母との体験談です。

高校生の頃、私は体調不良で入院やケガをしたり、金品を盗まれたりと不幸が絶えなかった。

ついに初の心霊?写真まで撮れてしまった;(右足が考えられない方向に歪んでるような…)

流石に怖くなって厄払いに行ってみたりもしました。が、イマイチ効果わからず…。

そんな時に、私を心配していた母がどこからか霊視能力者のチラシをもらって来たので疑心はありながらも二人で行ってみる事にました。

場所は有名な霊山のふもとにある日○大社の一角で雰囲気があり、胡散臭いと思っていた心が本物か?!と傾きかけました。

会場はそんなに広くなく、声をかけると和服の若いひょろっとした男性が顔を出しました。

廊下を渡り、控え室に案内され、代金を払い生年月日や名前やらを用紙に書かかされ、お兄さんがそれを持って隣の部屋に消えました。

しばらくすると、襖の向こうからこちらへどうぞと声をかけられ中に入ると、西郷さんのような怖面のお坊さんが鎮座してました。

ただ、お坊さんにしては派手なアクセサリーがちらつき、むしろ893に見える(笑)とジロジロ見てしまいました。

で、貴方は何を視てほしいのか?と聞かれ、諸事情を話し原因を知って解決したいと話しました。

するとお坊さんは数珠を振り私と母親を凝視して、こう告げました。

貴方がたは御先祖の供養をちゃんとしていますか?と…持って来た写真には足以外にもたくさんの顔が写りこんでいると…!

そういえば最近仏壇に御供えやら墓参り等も全然していないと言いました。

それが原因で、長女の私に災いが降り掛かっている!と言われ、母は半泣き。

このままでは娘さんにはもっと酷い災いが降り掛かる。供養をしっかりする事、怒りを鎮めなければならないので、祈りを毎日貴方のためにするから、この札を毎日身につける下着等のタンスにしまいなさいと言われました。

幾らかはするかと思ってはいたので、聞いてみるとお気持ちの分で…と。相場が解らないからどのくらいか問うと最低で20万円と!

そんなアホな!と思い、値引き交渉をするも坊主譲らず。

これは無いな〜と思い、母を見ると涙々(笑)。そして20万なら出しますと言うではないですか!

私は自分の事はもういいから帰ろうと訴えました。

貴方はこの先長い人生どうなっても構わないのか?と坊主に言われましたがもう構いませんHEY!HEY!!状態。

娘がダメだと思ったのか今度は母親に、貴方は持病があるでしょう?このままだと二年以内に死ぬよ。

何て失礼な事言うんだ(怒)!!と私は無理矢理母を引っ張り罵倒されながらもその場から逃げました。

帰りの車内で、母は泣きまくり死んだら骨は海に流して等言ってました(笑)。

あれから七年経ちますが母も私もピンピンしてます。

が、今だに母は浄水器や絵画、マッサージチェアやら色々内緒で買ってきたりするので(私がうるさいから)困りものです。

あの体験から役に立ったのは御先祖様は大切にしなければならないという事だけです。

ないとは思いますが、皆さんも気を付けてくださいね。

怖い話投稿:ホラーテラー MH3rd楽しみさん  

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