数年前の話です。
当時私たち一家はこれでもかという位にツキに、いや神にみはなされていたと思う。
何がというと思い出すと泣きそうになるので省きますがとにかく皆、死んだ魚の目をして日々暮らしていました。
そんな目をしている私を心配してくれた先輩にお祓いを進められました。
『負のオーラがハンパない。』
なんて言われるとさすがになんとかしなきゃと思い、地元の小さな不動尊に行くことにしました。
当日どうしても都合がつかなった男性陣2人を後ろ髪ひかれる思いで見送った後、母と2人でいざお祓いへ。
到着後、御札のようなものを渡されフルネームを書いてください。と。
私と母、名字はありきたりなものなのですが名前が少しよみづらい。
私においては役所でさえフリガナを間違えて登録されており問い合わせた時にそのような方の登録はございません。と言われた事がある。
書き終わり本堂へ通されお待ち下さい。と。
数分後、素晴らしく威厳のある住職登場。
母とあぁ、これで少しでも運気が上がればとすがる思いで住職を見つめていました。
『本日はお寒い中よくお越し頂きました。それでは今か……っ…』
??
『ふっ…ひっ…はっくしょい!!!!』
!!?
その後何事もなかったかのようにお祓い開始。
私たちの名前を読み上げる際には少し首をかしげよくわからない間があったのちに
ボソッと「何て読むんだ?」と聞こえ
『親子のなんたらかんたら…』
と名字のみでまとめられ、母と若干ポカンとなりながら終了。
『これでお祓いは終わりました。よろしければ御守りもお持ち頂くと良いでしょう。』
『…は、はい。』
結果的にその後私たち一家はお祓いの甲斐?あってかどん底から這い上がれたのですが親戚が立て続けに離婚、入院してしまいました。
やはりこれは私たち一家の悪い気が飛んでしまったのでしょうか…
なんだかお祓いに行ったのにその後も気持ちは重いままでした。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話