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短編2
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事実は小説より奇なり

皆様、御無沙汰しております。

紅天狗です。

月凪事件の折には、月凪様を始め、多くのホラテラ利用者様、管理人様に多大なご迷惑をお掛けして、申し訳御座いませんでした。

社会人として恥ずべき行為だったと深く反省しております。

あの一件から私はこのサイトへの投稿を控えておりました。

しかし一読者として、皆様の投稿を楽しみにして、毎晩の様に拝見しておりました。

あれから直ぐに二代目紅天狗を名乗る方が出たり、本日は別の紅天狗さんが投稿しておりました。

なりすまされる投稿者の方の気持ちが、改めてわかった気がします。

本来、私の様な者が戻って来るのは許される事ではないでしょうが、

純粋に皆様に怖い話を読んでもらいたいと言う衝動を抑えきれずに、再び投稿したいと思います。

実話だけを投稿するスタイルは変えるつもりはありませんので、宜しくお願い致します。

長々と申し訳御座いません、それでは実際に私が体験した話しを一つ。

「事実は小説より奇なり」

とは、良く言った物で、まるでドラマの様な出来事が2年前の6月に起こりました。

私は当時、F県に住んでおり、ある事件をテレビの臨時ニュースで知りました。

記憶に新しい方もいらっしゃると思いますが、有名な通り魔事件です。

最終的には7名の尊い命が奪われた忌まわしい事件でした。

犯行に使用された凶器はダガーナイフで、この事件の影響で銃刀法の規制が厳しくなったのを覚えています。

事件の真相が明るみになるにつれ、凶器はF県のミリタリーショップで購入された事がわかりました。

犯人は事件の前日、そのミリタリーショップを訪れ、ダガーナイフを購入したのです。

なんとその日、私も友人と一緒にそのミリタリーショップを訪れ、ジッポを購入しました。

私と友人が、会計を済ませて店を出る時に男性とすれ違いました。

それがあの事件の犯人だったのです。

その時は暗そうな男だなと言う印象しか残っていませんでした。

友人はその男を覚えていませんでした。

事件当日の夕食の時の事です。

話題は例の事件の話になり、ミリタリーショップでの事を父親に話すと、父親の顔色が変わりました。

よくよく話しを聞いてみると、父親はタクシーの運転手なのですが、事件の前日にF駅の前で男性客を拾い、あのミリタリーショップがあるショッピングモールまで運んだとの事でした。

父親も間違いなくあの男だと言っていましたし、時間帯も合っていました。

親子で事件の前日、あの犯人に遭遇していたのです。

嘘の様な話ですが、実際に体験した話です。

更に追記すると、犯人の苗字は奇しくも私と同姓で、名前は一緒にいた友人と同名でした。

怖い話投稿:ホラーテラー 紅天狗さん  

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