ある一人の男のもとに、一通の電報が届いた。
「ゲンキナ ムスメ、ウマレシ」
男は喜び、叫び、宴だ 酒だと 騒いだ。
そんな男のもとにまた、こよなく一通の電報が届いた。
「ムスメ、
シス」
男は悲しみや苦しみのあまり、一つの詩をよんだ。
「しゃぼんだまとんだ
屋根までとんだ
屋根までとんで
こわれて消えた
しゃぼんだま消えた
飛ばずに消えた
産まれてすぐに
こわれて消えた
風 風吹くな
しゃぼんだまとばそ」
この詩のしゃぼん玉とは、産まれてすぐに死んでしまった、娘の事をさしているのだ。
男の書いた詩は 後世にまでかたりつがれ、その後、歌にまでなったという。
#流石にから#
読んで頂き、ありがとうございます。
私が書くのは全て実話です。
これからも こわ悲しい話を書いていきますので、よろしくお願いいたします。
怖い話投稿:ホラーテラー 流石にさん
作者怖話