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短編2
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ドラえもん

中学時代、友人達とカラオケに行ったときの話。

そこのカラオケボックスは、一部屋(コンテナ)づつ別れている感じの店である。

指定された部屋に行くと、ドラえもんのゲーム機があった。

旗上げゲームで、ドラえもんが指示した通りに旗をあげ、一定のノルマをクリアーすると、フックに掛かっている景品が落ちる仕組み。

面白そうなので、やって見た。

ドラえもんの声で『赤上げて!! 白下げて!! 赤下げないで!!!』と言う具合でボタンを押す感じ。

中々、クリアーできず。みんなムキになってかなりのお金を注ぎ込んだ。

中々、景品がGetできず、イライラし始めた。

すると、一人の友人が

『みんなで、揺らして見ようぜ!!』

『そしたら景品、いっぱい落ちてくるんじゃね。』と言った。

若気の至りは、怖いものである。みんな賛成した。

そして、みんなでおもっきり揺さぶった。

すると、ドラえもんの声で

『お店の人を呼んでください!!』

『お店の人を呼んでください!!』

『お店の人を呼んでください!!』

『お店の人を呼んでください!!』

『お店の人を呼んでください!!』

と連呼した。かなりの大音量だった。鳴り止む気配なし…

みんな焦った。

A『どうしようか!?』

          

B『コンセント抜くか!?』

A『止めとけって!! 部屋出た後にバレるって!!』

B『んじゃ、どうすんだよ!?』

と言い争いが始まった。

私『みんな冷静になって考えよう!!』

一先ず、みんな冷静さを取り戻した。

すると頭のイイCが

『みんな、いいか!!』

『このままだったら、横の部屋(コンテナ)に、店員が飲み物運んだりしたときに確実にばれる。』

『しばらくしたら、このドラえもんの声は、絶対に鳴り止む!!』

『だから、とにかくうるさい曲をいれて、みんなで歌うぞ!!』

みんなで、Xジャパンの『紅』とブルーハーツの『リンダリンダ』を何曲もいれた。

するとCが、『イントロのときと、次の曲が始まるまでのブランクが危険だ!! 』

『そんときは、シャウトすんぞ!!』と言った。

それから、みんなで大声で歌い、シャウトし続けた。

かれこれ一時間弱歌ったら、ドラえもんの声は消えていた。

みんなで抱き合って喜んだ。

結局、景品は一つも落ちてなかった。

次の日、みんなガラガラ声で学校に来た。

あれから、ドラえもんの声がトラウマになった。

カラオケ屋の店長さんあのときはすいませんでした。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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