中学時代、友人達とカラオケに行ったときの話。
そこのカラオケボックスは、一部屋(コンテナ)づつ別れている感じの店である。
指定された部屋に行くと、ドラえもんのゲーム機があった。
旗上げゲームで、ドラえもんが指示した通りに旗をあげ、一定のノルマをクリアーすると、フックに掛かっている景品が落ちる仕組み。
面白そうなので、やって見た。
ドラえもんの声で『赤上げて!! 白下げて!! 赤下げないで!!!』と言う具合でボタンを押す感じ。
中々、クリアーできず。みんなムキになってかなりのお金を注ぎ込んだ。
中々、景品がGetできず、イライラし始めた。
すると、一人の友人が
『みんなで、揺らして見ようぜ!!』
『そしたら景品、いっぱい落ちてくるんじゃね。』と言った。
若気の至りは、怖いものである。みんな賛成した。
そして、みんなでおもっきり揺さぶった。
すると、ドラえもんの声で
『お店の人を呼んでください!!』
『お店の人を呼んでください!!』
『お店の人を呼んでください!!』
『お店の人を呼んでください!!』
『お店の人を呼んでください!!』
と連呼した。かなりの大音量だった。鳴り止む気配なし…
みんな焦った。
A『どうしようか!?』
B『コンセント抜くか!?』
A『止めとけって!! 部屋出た後にバレるって!!』
B『んじゃ、どうすんだよ!?』
と言い争いが始まった。
私『みんな冷静になって考えよう!!』
一先ず、みんな冷静さを取り戻した。
すると頭のイイCが
『みんな、いいか!!』
『このままだったら、横の部屋(コンテナ)に、店員が飲み物運んだりしたときに確実にばれる。』
『しばらくしたら、このドラえもんの声は、絶対に鳴り止む!!』
『だから、とにかくうるさい曲をいれて、みんなで歌うぞ!!』
みんなで、Xジャパンの『紅』とブルーハーツの『リンダリンダ』を何曲もいれた。
するとCが、『イントロのときと、次の曲が始まるまでのブランクが危険だ!! 』
『そんときは、シャウトすんぞ!!』と言った。
それから、みんなで大声で歌い、シャウトし続けた。
かれこれ一時間弱歌ったら、ドラえもんの声は消えていた。
みんなで抱き合って喜んだ。
結局、景品は一つも落ちてなかった。
次の日、みんなガラガラ声で学校に来た。
あれから、ドラえもんの声がトラウマになった。
カラオケ屋の店長さんあのときはすいませんでした。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話